セルモの教室長BLOG

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多感な生徒さんをどう軌道に乗せるか?

当教室は小学生・中学生を対象とした学習塾ですが、やはり学習指導する上で一番の障壁となるのは、「反抗期」の問題です。

早い生徒さんで、小学校4年生くらいから多感なモードに突入します。「反抗期」と言っても、塾ではコミュニケーションに問題がないけど、家庭では保護者さんとコミュニケーションが取れない。家庭では問題ないけど、学校や塾ではコミュニケーションが取れない。など、様々なパターンがあります。

多くの生徒は、中3に入る少し前のタイミングで「反抗期」から抜け出します。受験や自分の将来の進路という現実を見て、「不安」を感じ周りの協力を得ようと動き出します。そうすると、自然と「反抗期」も抜け出していくのでしょう。


一方、中学3年生の受験直前になっても「反抗期」が抜けず、周囲とソリが合わないまま試験を迎える生徒もいます。当教室でも、1名そのような生徒さんがいらっしゃり、試験の直前まで「合格に必要なアクション」を取ってもらうことに大変苦労しました。保護者さんも「いろいろ頑張ったけど、正直お手上げです!」とおっしゃり、周囲の努力や工夫は空回りし続けたのです。

ところが受験の10日前にから急にやる気を見せはじめ、直前の猛特訓を乗り切りました。そして合格したその日から、「突然素直」になりました。合格したことへの感謝の気持ちや、表情・話し方全て柔らかくなりました。

突然どうしたの?という感じもありましたが、「合格」という現象が生徒さんを変えたのかもしれません。途中でこちらが折れそうになったことも1度や2度ではありませんが、なんとか最後まで諦めずにサポートして良かったです。

一方で、先月2月に反抗期がとても強く、ご家庭でも対応に非常に困られていた中学生の生徒さんが当教室を辞められました。授業を無断でサボったり、テスト対策を当然キャンセルしたりと様々な状況がありましたが、それでも保護者さんもこちらも折れずに、話しかけ、補習を入れたり、その生徒さんのためだけに時間を確保してサポートしたりしたり、考えられる手段は実行したのですが、「とにかく何もやりたくない、部活も辞める、塾も辞める。」ということだったので、保護者さんとお話しして塾の授業も終了させました。

こちらは非常に残念な結果です。今は見守るしかないのでしょうね。保護者さんからは、「本人から助けを求めてきたら、その時はお願いします。」とお申し出いただいております。

結論が出なくて申し訳ないのですが、「多感な時期」は理屈じゃないんですよね。「こうやったらうまく行く」というのは、正直ないと思います。本当に難しいです。試行錯誤してうまく行くケースもあれば、うまく行かないケースもあります。それでも試行錯誤していくんでしょうね。この職業を続ける限り・・。

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2016.03.10

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