人類の進化を改めて整理してみる! [代表:宮谷] 昨日の動物園のネタの続きですが、猿のコーナーを見ていると、人類の誕生・進化の過程を改めて勉強したくなりました(笑)。 大雑把な話で整理すると・・、 ①人間(ヒト)はサルなどの仲間とともに霊長目に属している。 ※霊長類は、より高次の分類で言うと哺乳類 ②約6,600万年前に地上を支配していた恐竜が隕石落下で絶滅すると、霊長類は分布域を増やした。 ③約5,000万年前頃から、視覚・手の機能・大脳などが発達した、キツネザルのような原猿類が生まれた。 ④約3,000-2,000万年前頃から、類人猿が分岐して、ヒトの祖先となる系統が生まれた。 ⑤その後、テナガザル・オランウータン・ゴリラなどが誕生した。 ⑥約600万年前にヒトとチンパンジーに分かれた。 ⑦人類は猿人(600-120万年前)・原人(240-11万年前)・旧人(40-4万年前)・新人(20万年前-現在)と、4つのプロセスを経て進化した。 高校受験では、⑦の4つの分類を覚えておきましょう。 さて、もう少し詳細に見ていくと、 ⑧猿人 不完全ながら直立二足歩行をして礫石器を使用したアウストラロピテクス・アファレンシスという猿人が現れた。 ⑨原人 完全に直立二足歩行して握斧を使用して火も使用したと思われる原人(ホモ・エレクトス=北京原人やジャワ原人)が現れた。 ⑩旧人 主に剥片石器を使用した旧人(ネアンデルタール人)が現れた。 ⑪新人 現在の我々につながる新人(ホモ・サピエンス)が現れた。ホモ・サピエンスとは「知恵あるヒト」という意味。 ちなみに、礫石器(れきせっき)とは原石(母岩)を加工せずに、そのまま使った石器です。 一方、剥片石器(はくへんせっき)は、鋭く加工した石器ですね。 このあたりの特徴は、中学3年生は大まかに覚えておきましょう。高校受験でも出題されます。細かい学習は、高校生物で学習します。 こうやって整理して書いていくと、産業革命(1,800年前後)以降の人類の進化は凄まじいものがあります。 何万年も掛けて石器が進化してきたことを考えると、今の進化のスピードについていくことは本当に大変です。 話しは戻り、人類の進化の過程には「ミッシング・リンク」という言葉があります。 進化の中間期にあたる化石や生物が見つかっていない状態を指します。 かの進化論を発表したダーウィンは、1871年の著書で「必ずミッシング・リンク」は見つかると述べており、実際にその後さまざまな化石人類が発見されています。 今度も様々な発見はあるはずで、将来の教科書も進化していることでしょう。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.05.04 BACK NEXT 一覧へ戻る 無料体験学習のお申し込みやお問合せは、LINEからでも可能です!