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語彙力の大切さ

春に入塾したとある小学生の生徒さんが、勉強に苦戦しています。

日々ひとつずつ解決していますが、この生徒さんが勉強に苦戦することになった要因は、小学生のお子さんを持つ保護者さんにとっては、参考になると思いますので少し記載したいと思います。

この生徒さんは算数と国語を受講していますが、課題として様々あります。その中で一番課題として大きのが語彙(ごい)力の問題です。

・知らない言葉、解釈できない用語が多い。

算数を解くにしても、国語を解くにしても、まずは問題に書かれている言葉の意味を解釈し、そこから自分の脳の中にある解法の中から適切なものを取り出し、問題を解いていくことになります。

ところが、問題の意味の解釈ができないと、脳から解法を引き出すにしても、引き出しようがなく手が止まってしまいます。解釈できない理由は一体なんでしょうか?

実は、この生徒さんが問題の意味の解釈をできない理由として、語彙(ごい)力の問題を抱えているのです。

語彙力というのは、書いてある単語や言葉そのものであったり、それらの集合体である文節などを理解する能力のことです。その単語や言葉がどういった意味をなしているか、一つひとつ解釈し、その集合体としては何を意味しているのか?それを理解する必要があります。

我々が生徒さんをサポートするときのコツとして、極力自力で解けるようになって欲しいので、いきなり解き方を説明するのではなく、問題の内容の解釈ができているか、それをまず確認することが多いです。この生徒さんの場合、「この言葉や文の意味はわかるかな?」と尋ねると、首を捻ったり、「分かりません」と答えるケースが圧倒的に多いです。

そういった生徒さんに対して、「語彙が理解できている前提」で解き方を教えても、あまり効果はありません。まずは、語彙の意味や解釈を別の言葉に置き換えて説明してあげます。それによって、ようやく生徒さんの中では、この問題が何を求めているのかが理解でき始めるのです。

生徒さんにより特徴は様々ですが、「勉強がわからない」という状態を一(いち)現象として捉えるのではなく、何が原因で理解できていないのかを、掘り下げて分析する必要があります。語彙に問題があった場合は、その問題の解釈を伝えるだけでなく、別途語彙を鍛えるトレーニングも必要になってくるでしょう。

読書であったり、わからない言葉を辞書で調べる癖付けなど、様々なトレーニング方法があります。語彙力は積み重ねなので、1日で解決することではありません。何年もの積み重ねが必要です。根気強くサポートしてあげましょう。

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2016.06.08

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