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数学 式による説明(証明)

中学2年生の数学の最初は、「式の計算」の学習をします。簡単に言うと文字式の計算で、中学1年の発展版になります。

最初の出だしは中学1年と何が違うの?という程度の違いしかないのですが、当然学年が上がっているのですからだんだん難しくなっていきます。
そして章の最後の方に、タイトルの「式による説明」が登場します。
現在塾生の中にもこの単元に到達して、苦戦している子が何人もいたので、簡単に解説をさせていただきます。

「式による説明」とは、文字式を使っていろいろな事柄が成り立つことを説明することです。
例えばこんな問題です。

「2つの奇数の和は偶数になることを説明しなさい。」

思いつく奇数どうしを足してみると、3+5=8、7+15=22・・・。
確かに正しそうです。
でも、「いろいろ計算してみたら、和がすべて偶数になっているから正しい。」
では説明になっていません。
数学ではすべての場合で正しくなければ正しいとは言わないからです。

では、どのように説明するのか、とりあえず解答例を示します。

m、nを自然数とすると、2つの奇数は、2m+1、2n+1と表せる。
それらの和は
(2m+1)+(2n+1)
=2m+2n+2
=2(m+n+1)となる。
ここで、m+n+1は自然数だから、2(m+n+1)は偶数になる。
よって、2つの奇数の和は偶数になる。

この文章をすべて1から作るとなると、とても難しいように思われるでしょう。
実際ほとんどの中学2年生は最初戸惑います。

では、文の作り方とポイントを説明します。
① はじめに問題で与えられた数値(この問題では2つの奇数)を、
文字を使って表します。(例の1行目)
② 問題で言われている操作(この問題では2つの和を求める)を、
文字式を使って計算します。(例の3・4行目)
③ 最後に問題で言われている結論(この問題ではわが偶数になる)が
分かりやすい形に式を変形します。(例の5行目)
⓸ 変形した式が、結論と同じであることを述べる。(例の6行目)
⓹ 最後に問題文を復唱し、正しいことを述べる。(例の7行目)

流れは、このようになります。
ここでポイントですが、採点者(先生)は、どこを基準に採点しているかですが、簡単に言うと

「解答を書いた人が、理解できているか。」

です。
つまり、採点者が、この場所の理解が不足しているのでは? と思われたら減点になると思ってください。

解答の流れがある程度理解が出来たら、いろいろなタイプの問題に挑戦して、
じっくり解答例を読み、しっかり理解し、何度も書いて覚えることが一番確実な方法です。
塾生には、しっかりサポートをさせていただきます。

みんながんばれ!!

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2018.04.20

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