セルモの教室長BLOG

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今日はメートル記念日

本日はメートル法の公布記念日だそうです。

メートル法(正式には計量法)は、普段意識している人は少ないでしょうが、もしメートル法がなければとても不便です。

現在のメートル法のもとは、フランスが発祥です。フランス革命時に、世界中で通用する度量衡を制定しようとしたのが始まりです。
それまでの度量衡は、その国の支配者(王様)の権威の象徴として、支配者が変わるたびに新しいものに変更されていました。
つまり国ごとに長さや重さの基準が異なっていたのです。
現在でもアメリカやイギリスなど少数の国で、ヤードポンド法が用いられています。
アメリカの算数の教科書では今でもヤードポンド法とメートル法の換算がとても大切な項目として残っています。

メートル法とヤードポンド法の両方が残っているアメリカなどでは、サイズが「メートル」で書いている場合と「インチ」で表記してある場合があるのです。
例えば1メートルの隙間があり、そこに入る棚などを探しに家具屋に行くと、インチで表記してあるので、換算しなければならないなど、とても不便です。
実は、その影響は日本でもあり、輸入品の靴などのサイズがインチで表記してあり、サイズが分からなくて困った経験をした方もいるのではないでしょうか。
また、外国では、片側は「センチ」の目盛、反対側には「インチ」の目盛などという定規もよく見かけます。

日本にもかつては尺貫法という度量衡の制度がありました。
今でもその影響を受けているものはたくさん残っています。
例として、一升瓶/一斗缶、パンの1斤、土地の広さで1坪のほか、5円玉の重さが1匁(3.75g)になっているなどです。
ところが、私は理系出身ですが、尺貫法とメートル法の換算値を知りません。というより覚えようと思ったことがありません。
換算の方法は知っていますが、ほぼ使うことは無く、どうしても必要なら調べれば事足りるためです。

ここで問題です。同じ肉をA店は100g120円、B店は10匁45円で売っていたら、どちらの店で買いますか?

実は同じ値段です。
A店は 120÷100=1.2円/g
B店は 10匁=37.5gより
45÷37.5=1.2円/gとなり、同じ値段になります。
でも、買い物でいちいちこんな計算したいですか?

メートル法の仕組みは小学校の算数で、しっかり習いますが、単位の換算は苦手な小学生が多いです。
もし今でも尺貫法が残っていたら、今の何倍も難しくなってしまいます。

日本でもメートル法への完全移行は平坦なものではなかったようですが、昔の人の頑張りのおかげで、今では尺貫法を全く知らなくても生活できるようになったのです。

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2018.04.11

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