セルモの教室長BLOG

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多くの小学校、学習塾で実は・・

昨日は小学6年生の生徒さんの体験授業を行いました。お越しいただきありがとうございました。

さて、小学生の生徒さんの体験学習を実施すると、ほぼ毎回共通していることがあります。いつも「う〜ん、小学校の現場はこれで良いのかな?そして、サポートする学習塾もこれで良いのかな?」と私は感じます。

それは生徒さんが通われている多くの小学校、そして今まで通っていた学習塾で、「ちょっと小難しい単元は、指導を端折っている(飛ばしている)」ということです。昨日もまさにそうでした。

例えば算数の分数や小数に関係する単元で申し上げあると、いわゆる「計算問題」の他に、その構造を理解するための文章題や、分数や小数を活用した応用問題など、現在の学習指導要領では様々な角度から問題が出題されています。多様な考え方や知識を吸収することが目的です。

ところが多くの小学校や学習塾では、難易度が比較的高い問題(と言っても、教科書に載っている範囲ですから、難問というわけではありません。)は「理解しづらい生徒が多い」「丁寧に細かく教えていると授業が停滞する」という理由から、それらを端折ってしまっているのです。ここ1ヶ月で体験に来校された小学生の方々に、これらの問題を実施してみると、多くの生徒さんが対応することが出来ませんでした。


困ったことに中学校側では、「小学校では、教科書の内容に沿ってきちんと指導されている」という前提でカリキュラムが組まれていますので、端折った箇所と関連する問題がことごとく解けないという課題に突き当たります。

結局そのような状態で困った多くの中学生が転塾相談で来られるわけですが、お悩みを解決するには、その関連する内容を一つひとつ指導しなおし、理解していくしかない(要は小学校の復習です。)ので、大変遠回りな学習となってしまうのです。生徒さんからすると、「もう1回やりなおし?」となってしまいますよね。

本来であればそれを見逃さす、きちんと時間をかけて指導すべきです。何回指導しても理解できない場合は、端折っても仕方ないと思いますが、一度も触れずに進めてしまうのは良くありません。保護者さん側も、「さすがにそこまで端折っているとは思わなかった。」と皆さんおっしゃりますが、保護者さん側では一単元ずつ理解を確かめるというのは現実的ではありませんので、なかなか気づかないものなのです。

多くの小学校、そして塾で言うと「◯◯式」(近隣にも幾つか教室があるので、あえて伏字にします。)に通われている生徒さんに多い特徴です。「◯◯式」は授業料が極端に安いので、「通いやすい」という理由から多くの生徒さんが通われていますが、現実としては中学校に入って学習に困難をきたし、結局大部分を復習しなおすことになりますので、まさに「安物買いの銭失い」と言っても過言ではありません。お金を失うだけだったら良いのですが、多くの時間を浪費することになります。その時間があれば、もっと多くのことが出来たはずです。

また、特に小学校6年生の生徒さんに多い課題ですが、「英語」の学習が「不十分」「適当」なケースも散見されます。「小学生の間から英語を学んでいたので、中学校英語も大丈夫」と思われていたのに、セルモでチェックすると実は良く理解できていないというケースです。問題はアルファベットの書き方(大文字・小文字の区分など)ではありません。主に文法に関するルールの理解です。

例えば、中学1年生では「一般動詞」「be動詞」と呼ばれる二つの動詞を学習しますが、小学校で英語を学んできた多くの生徒が「この2つの動詞」をご存知ありません。中には、一般動詞とbe動詞を混ぜて使ってしまう生徒もいるくらいです。

きちんと体系的に指導することは、それほど難しいことではありません。しかしながら、内容が薄いコンテンツで指導している学習塾がどれほど多いことか・・。結局英語についても一から指導し直す必要があり、遠回りな学習となってしまいます。

すべての学校・学習塾が、きちんとカリキュラムに沿って指導しているわけでは無いと言うことをご理解頂きたいと思います。

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2016.02.10

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