セルモの教室長BLOG

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都立受験の難しさ・・

冬期講習が無事終了しました。

受験生は、まだまだカリキュラムが終わっておりませんので、冬期講習後も通常授業でカリキュラムを継続することになりますが、ほとんどの生徒がそれぞれの課題に真剣に向き合い一所懸命頑張ってくれたと思います。一方、一部の生徒は、自身の課題に真正面からぶつかれない生徒もいました。中学2年生に多かったような気がしますね。いわゆる中2病に入っている生徒もいるので、まだ現実を直視できていないようです。


中2病になっている生徒を分析すると、ほとんどの生徒が「都立高校」志望です。「都立高校は難しいよ」と多方面から聞かされているので、頑張らないといけないということはわかっていると思います。しかし、心と行動が繋がっていません。2月には、新中3向けに「受験説明会」を実施することになります。ここでとても現実的な話を毎年します。1学期の中間テスト(内申点対象)もあっという間にくるので、中2病から卒業して頑張り始める生徒も多く、今年もその変化に期待したいと思います。外部の方にも、HPで受験説明会のご案内をいたしますので、今しばらくお待ちくださいませ。

ここで長文になりますが、今一度都立入試の現状を整理しておきたいと思います。

今年は都立高校の入試生が若干変更となり、一部3科目受験の学校が5科目になったことで、都立の志望者が若干減るのではないか?と思っていたのですが、結局蓋を開けてみると現状の集計情報では去年より数百名の増加という状況になっています。私が知る限り5年連続の増加じゃないでしょうか。

おそらく最終的な全体倍率としては辞退者もいると思いますので、昨年並みになると予想されます。推薦入試が平均3.5倍で一般入試が1.5倍弱でしょうか。都立志望でご相談にこられる生徒さんにはいつもお話しているのですが、都立入学を希望する場合はクラスの成績で真ん中以上が最低条件であるということです。当地域の中学校の平均点くらいを取っている生徒で、模擬試験を受けたら偏差値42〜43くらいを取ってきます。クラスの成績上位の子で、偏差値55〜58,9位です。

つまり、平均以下だと都立高校で受験できる学校は近隣だと幅広に地域を見ても数えるほどしかなく、成績下位だと基本都立は無理という状況になります。学校の先生によっては、成績下位の生徒が面談で「都立を志望しています。」というと、「絶対無理、私立を考えなさい。」という一言で済ます場合もあるくらいです。最近は各中学校の指導も「現実重視」の先生が増えてきた印象があります。

では都立志望だけど、成績が下位の生徒さんはどうすれば良いかということですが、月並みですが「基本から勉強し直す」しかないと考えます。基本と言っても、かなり広範囲です。中には小学校や中1から復習が必要な生徒さんもいるので、復習だけで数ヶ月かかる生徒さんも珍しくありません。それに、急ピッチで勉強を始めたとしても、普段練習していない人がいきなりフルマラソンに出るようなものです。歩いたり、場合によっては途中で止まってまったり、順調に走り続けるということは無いでしょう。

問題は5月のGW明けが内申点対象のテストの1回目だということです。木曽中だけは、1学期の中間テストがありませんが(次年度はまだ分かりませんので、ご注意ください。)、ほとんどの中学校は1回目の定期テストまであと4ヶ月しかないということです。

さすがに4ヶ月で全ての科目の総復習は難しいので、科目を絞って勉強するることになります。基本は英数の復習ですが、生徒さんの特性によっては違う科目のほうが良い場合もあります。ただ、最終的には都立は5科目試験になりますので、夏休みもしくは冬休みで総復習する必要があります。現実的には、全てを完璧に復習することは難しいので、基本分野に特化して復習する生徒さんもいらっしゃいます。

いずれにせよ、「時間勝負」になりますので、「1日も無駄にせず今すぐ行動」することが重要です。仮に1日で一単元の勉強でも、4ヶ月で120単元です。まずは、始めるということが大事だと考えます。

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2016.01.17

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