セルモの教室長BLOG

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学年平均が50点以下の状態、受験との関係は?

町田市忠生の個別学習のセルモです。

お陰様で先週・今週とたくさんのお問い合わせを頂いております。

以前もブログで書きましたが、概ね満席に近い状態で当教室は運営しており、事情により空席ができた場合に追加募集をしております。

お問い合わせの方がご入塾された場合は、募集を停止させていてただき「キャンセル待ち」でご対応させていただいております。今は小中ともに若干名(小学生1〜2名、中学生も2名程度)募集しています。

さて、毎年この時期になるとため息が出るのが、近隣の某最大手中学校の1年生の定期テストの成績(当教室の生徒さんの成績ではありません。)です。2学期中間テストから下降線を辿りますが、今年は例年以上の下降曲線を描いています。

5科目各科目の学年平均は大半が50点以下で、50点を超している科目も頑張って52、53点という状況であります。ざっくり50点が平均と考えても、「指導内容の半分しか理解できていない」わけであり、生徒の学習方法や授業の進め方などに大きな問題点があると言わざるを得ません。また平均が50点ということは、10点・20点の生徒も大勢いるわけであり、これらの生徒さんは間違いなく「小学校の勉強が理解できていないまま中学校に進学し、中学校の勉強はほぼ分からない状態」であると断言できます。

小学校の勉強が分からないだけでなく中学校から勉強を始めた英語も、「僕は・私は勉強が出来ないんだ・・」という自信喪失状態の生徒さんが頑張れるはずもありません。

この状態の生徒さんを「勉強は頑張れば出来るんだ」「出来るようになれば勉強は楽しい」と思うようになるには、からまった糸を1本ずつ解いていかなければならず大変労力を要するものです。もし現時点で何も学習の対策を打たず、中2や中3から対策を打とうと考えている保護者さんがいらっしゃるならば、それは無謀と言わざるを得ません。

またこの成績の状況には重要な要素が隠されています。それは高校受験に向けての判断ミスです。高校受験の際に重要な指標となるのが「偏差値」ですが、学校の平均点を取っていれば「偏差値50程度」と考えている保護者さんや生徒さんが大勢いらっしゃいます。これは大きな判断ミスで「受験の偏差値」というのはあくまでも大勢の受験生全体の平均点から導き出されるものであり、同じ学校の生徒さんの平均点から導き出されるものではありません。

当教室でもご入塾される生徒さん・保護者さんに必ずお話させていただきますが、近隣の各中学校の平均点だと例年偏差値42前後の実力と捉えていただいています。つまり、学校の平均点を取っているから偏差値50前後の学校を受験出来ると考えていた方々からすると、「えっ!」という話になります。イメージしていた受験先よりも、2段階程度偏差値が下回る学校しか受験できないわけです。当然、その後の大学や就職などの進路にも大きく影響しますので、「知らなかった。もっと早く言ってくださいよ〜!」という話になります。

今年の中学1年生の現状からすると、平均点で偏差値42前後というのも怪しい話であり、おそらく40は切ってくるものと思われます。そうなると都立高校の受験は偏差値40以下の選択肢は非常に少なく、それ以外の選択肢を検討せざるを得ません。

このブロクでもよく書きますが、「うちの子は怪しい。本当に理解できているのか?」と思ったら速やかに専門家にご相談ください。

「小学校の成績はそこそこ取れている」という状態であっても、あまり信用しすぎないでください。学校によっては「難しい内容は省き、簡単な内容だけ出題する」という方法で点数を底上げしている場合もあります。真の実力は、我々のような公正に運営し様々な生徒さんが来校されている学習塾か、全国模擬試験のようなもので正確にチェックしていくことが重要です。



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2015.10.20

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