セルモの教室長BLOG

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ポテンシャルは悪くないのに・・。

昨日はblogアップできませんでした。すいません。

というのも、ここ最近非常にお問い合わせが多くご面談や体験授業を実施したり、ご入塾の手続きを取ったり、春期講習の準備をしたり・・と、余裕がありませんでした。

忙しいのは本当にありがたいことです。昨日も、授業中にわざわざ教室まで体験学習のお申し込みをされに来られた、保護者さんと中学生の生徒さんがいらっしゃいました。生徒が非常に多い時間帯でバタバタしており、あまり細かくお話出来ずに申し訳ございませんでした。早速、本日木曜日に体験学習を実施させて頂く運びに・・。

実は、昨日来られたその生徒さんと同じ学校のお問い合わせや体験学習が連続しています。チラシやDMをご覧頂いたケース、当教室の生徒さんや保護者さんのご紹介と、きっかけは様々なのですが、本当にこの中学校、そしてその中学校に進学する元となる小学校の方のお問い合わせが多いです。

あえて名前は伏せますが、共通しているのが1年生も2年生も学校の授業について行けていない事です。全体的に定期テストなどの平均点も低いので、平均点を取れている生徒さんでも、東京都全体の平均点な学力からすると遅れを取っています。お話を聞くと、パターンはほとんど一緒で、中学生は1年生の時点ですでに大きな遅れを取っていると言うことです。

しかし体験授業を実施してみると、別に集中力が無いわけでは無いし、ノートも皆さん指示通りにきちんと取れます。ポテンシャルは悪くないと感じます。基本的な部分も、少しレクチャーすると比較的問題は解けます・・。しかし、定期テストの点数は全く良くないわけです。

その謎を知りたく、当教室に以前から来校している同じ学校の生徒達(もちろん学力は全然上です。)に学校の授業の様子を聞いてみると、その原因を理解することが出来ました。みんな同じ事を言います。「授業が成り立っていない・・。」と。どういう事でしょうか?

詳しく聞いてみると、学校の授業が「静かに学級崩壊」していることが原因だと分かりました。静かな学級崩壊と言うのは、いわゆる授業中に騒いではしゃぐ生徒達が沢山いて、授業が成り立っていないと言うわけでは無く、ノートに落書きしたり、寝たり、友達と手紙(メモ?)の交換をしたりと、授業の妨害をしている訳では無いが、結果的に無気力状態で授業に参加していない生徒達が大量にいる状態を指します。

イラストのような学級崩壊だと分かりやすいのですが、「静かな学級崩壊」は保護者にとっても気づきづらいですよね。当然学校の先生は分かっていると思いますよ・・。

周りがそういう状況なので、それまで頑張っている生徒・ポテンシャルのある生徒達も、そのだらけた雰囲気に流される訳です。当然定期テストの平均点も下がりますので、勉強をしていなくても平均点より上という状況も発生する訳です。平均以上を取っている生徒からすると「自分はそれほど悪くない」と考えてしまいます。しかし保護者さんから見ると「全く勉強していない」と見える訳です。そこに大きな気持ちのギャップが生まれ、親子で揉めてしまいます。

その中学校に多く進学する小学校の様子を聞いてみると、予想通り中学校と全く同じなのです。要は小学校の状況を、そのまま中学校に持ち越している訳ですよね。この「学習する環境、周囲の環境」の問題は非常に大きいです。本質的にこの問題を改善するためには、授業に集中できない要因(授業が面白くない?ルールが無く、無法となってしまっている?)を学校側はしっかり分析し、生徒も保護者もその問題点をしっかり把握し、みんなで意識して改善していく必要があります。

結果的に、ご相談に訪れる多くの生徒さんは、かなり広範囲に復習せざるを得ず、学年によっては受験勉強以前の話をなってしまいます。半年や1年以上の復習は、当然1週間・1ヶ月で終わる訳は無く、学校の進度に追いつくのが数ヶ月後になってしまいます。

いま成績が芳しくない生徒さんをお持ちの保護者さんは、その状況になっている原因をしっかり掴む必要があります。単に「勉強をしていない」では何も解決しませんので、「勉強しなくなっている要因」を把握するようにしましょう。特に上記のように「環境」に依存するケースが多いことをご認識下さい。

そして対策については、ギャップが大きい場合、学校やご家庭だけでは難しいので我々のような専門家にお早めにご相談されて下さい。

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2016.03.17

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