セルモの教室長BLOG

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千里の道も一歩から

まもなく受験を迎える生徒を見ていると、心配で仕方ありません。

特に都立受験をする生徒は5科目の総復習に毎日取り組んでいますが、勉強する科目が多いだけに「あれ?この単元全然できていない?」「あれ?この解き方忘れてしまった?半年前、かなり時間をかけて解けるようになったのに・・。」と、心配になる生徒が数名います。

私以上に生徒が焦っていれば良いのですが、「忘れちゃいました!」と明るく元気な顔をしているのでため息も出そうになります。でもため息は付いている暇はありません。

改めて基本的なことからレクチャーしなおし、理解し覚えてもらうしかありません。当然、予定時間が押してしまいますので、あとの単元が進まなくなります。そこについてはどうするか?補習入れるしかありませんね。当教室は、教室長が指名した生徒の補習は代金は頂いておりませんが、もちろん限度というものもあります。ずっと補習を入れていると、他の生徒さんに不公平ですからね。

何年学習塾を運営していても、こういったケースは本当に悩みます。「なんで忘れてしまっているのだろう?」と感情面ではありますが、「なんで忘れるんだ!」と生徒に言ったところで、何も解決しません。

理由・原因を分析して、以後そのようなことが起こらないよう行動してもらうしかありません。もちろん生徒が行動してくれないと意味がありません。受験というのは、最後は生徒の「自己責任」になります。しかし、中学生ですから「自己責任」という言葉の意味はあまり理解していません。「自己責任」で済ませてしまうと、何も解決しませんから、次のアイデアやアクションを生徒にぶつけていきます。

それで反応すれば良し、反応しなければ次のアクションです。とにかく手間がかかりますが、それが小学生・中学生なので仕方ありません。最後に目標を達成してくれれば苦労も報われます。「乗り越えたこと」が生徒の自信につながれば良いですね。

今日も来校する生徒の顔ぶれを思い浮かべ、「あの子大丈夫かな?」「このままだと、英語が間に合わないけど、どうしようかな?」など、様々なことを思い浮かべます。時には、生徒の保護者さんに電話してご相談もします。とにかく泥臭い仕事です、学習塾というのは。当教室は、ITの学習ツールを使っているのでスマートなイメージがありますが、やはり最後は泥臭くなります。人間対人間の戦いです。戦いと言っても、どちらかというと持久戦です。1日で勝負が決すれば良いのですが、何ヶ月・何年にも及ぶ場合もあります。

ですので、結局長い目でフォローしていくしかありません。今日1ミリでも進めば、10日で1センチです。100日で10センチ。そういう思いで指導しています。まさに千里の道も一歩からです。昔の人は「ことわざ」を考え出しましたね。

余談:「1センチメートル=10ミリメートル」「1キロメートル=1,000メートル」の変換が分からない生徒さんが非常に多いです。単位の変換は小学校2、3年で学習しますが、分からないまま中学校に進学している生徒が非常に多く大きな問題になっています。是非、お子さんにもご確認ください。理解できていない場合は、当教室にご相談下さい(笑)。

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2015.12.22

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