境界知能、発達・学習障害かどうかで悩んだ場合は・・。 [代表:宮谷] 最近Blogではあまり書かなかったのですが、昨日とある保護者さんからご質問を受けたので、「境界知能」について少し書きたいと思います。 過去のBlogでも取り上げたことがあります。 【境界知能】への理解を深めましょう。 [代表:宮谷] https://selmo-machida.com/blog/6743.html 未だにアクセスが多く、それだけ興味・関心がある方が多いのだと思います。 境界知能自体については、上記のBlogに書きましたのでそちらをお読み下さい。 さて、「うちの子は境界知能では無いか?勉強で極端に理解出来ないところが多いし、忘れ物が毎日のようにあり、伝えていることが理解出来ないことも・・。」とお悩みの場合はどうすれば良いか。 結論としては、悩んでいる時間がもったいないので専門機関で相談をし、相談結果に応じた検査を受けて下さい。 学校の先生に相談をしても、先生も専門家ではありませんので、専門的な研修を受けていない場合は、わからない方も多いです。 比較論でお話される方も多いので、「もっと◯◯な生徒さんがいますよ。」というコメントでお茶を濁されるケースもありますね・・。 小中学生であれば、教育センターの教育相談で具体的な状況を伝えて頂き、検査を申し込んで下さい。 検査はいくつか種類がありますが、現在主に利用されているのはWISCと呼ばれる検査です。バージョン5が最新版になりますが、非常にわかりやすくお子様の問題点を分析してくれるツールです。私も検査結果は何度も見ていますが、「まさにその通りだな。」と感じることがほとんどです。 保護者さんが相談してから、結果が出るまで早くても1〜2ヶ月は掛かります。 それだけ悩む期間も長くなるし、教育センターも混雑している場合も多いので、相談するなら早めが良いです。 検査結果が出たらどうするか・・。 今度は検査結果を元に、ご家庭(ご夫婦)で方針を決めて下さい。 例えばワーキングメモリと呼ばれる記憶を司る能力や、言語処理という言語を理解する能力に課題がある場合は、現在の国が定める指導要領の内容を全部理解し覚えていくのは結構難しいと思います。 そうであれば、 「結果は問わず、生徒さんが頑張った分だけ褒めてあげる。」 「本人の好きな、興味のある科目を中心に頑張ってもらう。」 と、全方位的な結果や努力を期待するのではなく、能力に見合った方向性に導いてあげるのが良いでしょう。 また、コミュニケーションにおいても、 「出来るだけゆっくり、本人が解釈出来るように繰り返し伝えてあげる。」 「言葉ではなく、メモを書いてあげるようにする。」 といった工夫が必要になるでしょう。 一方で現実的な話もあります。 どうしても学校の成績や通知表は悪い結果になるので、学校の先生にも検査結果をお伝えしてコミュニケーションや指導上の配慮を受けることが必要です。 出来れば担任の先生だけでなく、学年主任や副校長(教頭先生)などにも同席してもらったほうが良いでしょう。 担任の先生が一人で抱えて、他の先生に伝わらないこともあります。 他の家族や親戚へも一定の配慮が必要でしょう。 心無い一言で傷つく場合もあります。あとは本人への伝え方です。検査に行く場合や、検査結果が出てからの対応については、必ず教育センターのカウンセラーの方に確認を取って下さい。 次に考えないといけないのが進学先の検討です。 小学校や中学校の勉強についていけないということは、当然ながら高校の勉強にも苦労します。 より自信を無くしたり、単位が取れず留年になってしまったり・・、そういったことも有りえます。 そういった生徒さんを配慮してくれる学校があります。 都立高校だと、八王子拓真・蒲田高校・秋留台高校などがそれに該当します。 私立高校でも、星槎学園などいくつかの選択肢が出てきます。最近ではN高校など通信・ネットの学校も出てきました。 どこが良いかは、生徒さんの課題に応じて変わってくるので、一概には言えません。 配慮のある学校に進学すると、やはり生徒さんのお悩みを理解している先生や同級生がいるので、安心して過ごせるようです。 当教室からそれらの学校に進学された生徒さんの多くが同じ感想を言っています。 ただ、課題としては上記のような学校は倍率が高い場合もあり、それだけ同じお悩みで悩んでいる方が多い裏返しであります。 受験内容も一般的な受験とは異なってきます。詳しくは各教室までお尋ね頂ければご説明させて頂きます。 結論としては、境界知能や発達障害・学習障害に悩まれた場合は、 「正しい相談・検査・分析」 「検査結果に合わせた配慮」 「生徒さんの特性に合わせた進学先」 ということになります。 是非、ご参考にされて下さい。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.11.07 阪神タイガース 38年ぶりの日本一! 活躍する選手は・・。 [代表:宮谷] 月曜日です。 新たな1週間が始まりました。 それにしても暑いですね。 車の気温計で外気温が25度を超えていました。 昨日も夜は流石に少し涼しくなりましたが、昼間は半袖でも全然OKでしたね。気温が狂うことで、冬に大きな災害が発生しないか心配になります。 さて、暑い・熱いと言えば、昨日の阪神タイガースvsオリックスバッファローズの日本シリーズ第7戦、阪神タイガースの今年の強さを象徴するような試合でした。 特に1番バッターの近本選手(MVPを受賞!)のバッティングは、フォームがしっかり固まっており、バットスイングも鋭い。あの緊張するであろう日本シリーズで5割近い成績を残しました。 ボールをしっかり見る、得意球は確実なフォームでしっかり打つ、日頃の練習はもちろんのこと、考えもしっかり持って取り組まれているのでしょう。 勉強でいうと、勉強の仕方がきちんと固まっていて、何度も反復練習し、丁寧に確実に解く・・という感じでしょうか。成績の良い生徒さんを見ていると、相通じる部分があります。 成績に課題がある、安定しない生徒さんほど、やはり勉強に波があり丁寧さに欠けます。野球だけでなく、サッカーを始めとしたどのスポーツでも、活躍する選手というのは芯がしっかりしていますよね。スポーツから学べる部分が沢山あると思いますので、是非ご家庭でも議論してみて下さい。 ちなみに、今の中学生は残念ながら野球にほとんど興味がありません。阪神タイガースという野球チームが存在していることはもちろんのこと、ホームランという言葉さえ知らない生徒さんも多く存在します。野球をする生徒さんも極端に減っていて、女子野球に関わる生徒さんのほうが多いくらいになってきています。時代とはいえ、スポーツと言えば野球の時代に育った身としては寂しいものです。 教室のことに話を移すと・・。 週末の定期テスト対策授業が無事終了しました。 ※教室により実施日が異なります。 ペースが速い生徒さんだと、数・英は通常授業でテスト範囲を終え復習に入っており、理・社はテスト対策で終了し、理解が薄い範囲を2周目の復習。国語は、今週の通常授業で取り組めるかな・・という感じになっています。 とにかく期末テスト範囲は広いので、「とりあえず終わりました。」では得点が取れません。これから時間の許す限りワーク問題集を何回も解いて仕上げていく必要があります。 その「とりあえず終わりました。」が良くない例として、テスト対策授業の合間に確認をした一例をお話します。 今回、鶴川中3年生の歴史の範囲は、大正デモクラシーから戦後・現代の日本までが範囲になります。 要は大正時代から平成・令和までが範囲になるわけです。 100年以上の非常に濃い期間の歴史になります。 覚えるべき用語も多く、大きな歴史的事案は背景や流れを覚えていく必要があります。 その中でも日中戦争から第二次世界大戦までの範囲は一番情報量が濃くなりますが、「学校ワークが終わった生徒さん」にいくつか質問を投げかけてみると、なかなか厳しい状況がありました。 詳しく聞いてみると、ワークは答えを写しただけのようでした。 「答えを写したら意味ないよね。」と伝えると、「いえ、提出するだけなので大丈夫です。」と答えるわけです(苦笑)。 「そんなわけあるわけ無いでしょ!書き写しているだけで覚えていなかったら、テストで解けない・得点取れないよね?」とその生徒さんには少しキツめに伝えておきました。 生徒さんからは、もう一度復習し直すというコメントを貰いましたので期待したいところです。 また、別の生徒さんには、世界恐慌が起こった背景を質問しました。 その生徒さんは、世界恐慌という言葉は覚えていましたが、なぜ世界恐慌が起こったのかを把握していませんでした。 この生徒さんは、歴史のすべての範囲をセルモのテスト対策授業で勉強していたので、少なくともレクチャー解説で大まかな理由の説明を確認しているはずです。 私からアメリカのニューヨーク市場の株価が大幅に下落したこと、なぜそれまで株価が堅調であったのか、当時の戦争とアメリカの立ち位置や、株価が下落した理由を説明しました。 この生徒さんは、流石にまずいと思ったようで、本人のリクエストもあり、歴史の範囲をすべて復習しなおしました。結果に少しでも繋がると良いのですが。 社会で高得点を取る生徒さんは、重要語句を覚えていることは当然ですが、教科書をしっかり読み込み、世界的な大きな事案の背景や流れを良く把握しています。歴史が大好きな生徒さんだと、もっと深く知りたいということで、wikipediaやyoutubeの動画等でプラスアルファの情報を調べたりしています。 そういった好奇心や取り組みを各生徒さんに広げてもらいたいなと思います。各ご家庭でも、一緒に地理や歴史・公民など、テスト範囲の単元の興味が広がるような会話をして頂けると嬉しいですね。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.11.06 テスト対策授業本格化、超バタバタな1週間! [代表:宮谷] 今週もあっという間に土曜日です。 1週間早いですね。 昨日の3日(金・祝)は各教室でテスト対策授業と通常授業、そして本日は忠生教室と鶴川教室でテスト対策授業、明日は各教室でテスト対策授業・・・。3連休ですが、教室はフル稼働です。 社員は交代で出勤していますが、私はフルで出勤しています。睡眠時間だけはしっかり確保して、体調管理に努めています。 生徒さんの中には、睡眠不足で体調が安定していない生徒さんもいらっしゃいます。 勉強を深夜3時まで頑張ったとのことですが、翌日勉強出来なくなっては意味がありません。 受験生は、12時・1時位まで勉強するのは分かりますが、流石に3時は遅すぎます。 12時まで頑張って6時に起きる。それくらいがバランス良いのではないでしょうか。 さて、今週も色々ありました。引き続き各教室での体験授業を鋭意実施しています。 また、新小学1年生の生徒さんの学習も始まっています。まずは平仮名の練習から。1時間集中して取り組めました。塾用の新しいカバンも買ってもらい、モチベーションが高いです。入学までに、しっかり字を書けるように、簡単な計算は出来るようにしましょう。 教室も満席の時間帯が多いです。生徒さんの入れ替えをスムーズに行って行く必要があるため、遅刻や無断欠席はご遠慮下さい。安全確認のご連絡やお電話で時間が取られ、生徒さんへの指導に影響が出ます。 来週は冬期講習の準備が本格化します。また、明日で受験生の合宿勉強会のお申し込み締め切りです。すでに多くの生徒さんにお申し込み頂いております。 バタバタしながら、年末を迎えることでしょう。事務的には、決算作業もやっていかないといけませんね・・。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.11.04 季節の概念が変わる? インフルエンザ対策をしっかりと。[代表:宮谷] 11月だというのに暑いですね。 日本はこのままだと本当に四季ではなく、二季になってしまう実感を持ちます。 北海道は丁度初雪が11月に入るか入らないか位の地域が多いのですが、ライブカメラを見る限りでは最北端の稚内でも全く降っていませんでした。 今日愛車の点検でカーディーラーに行きましたが、スタッドレスタイヤへの交換や販売が低調だそうです。 そりゃ雪が降るイメージが湧きませんからね。 ただ、ここ最近の冬は「水分を含んだドカ雪」が降る傾向にありますので、油断は出来ません。 私の車はオールシーズンタイヤを履いており、少しの雪であれば対応出来るようにしています。 さて、昨晩は、受験生の保護者さんと生徒さんと授業後に面談させて頂きました。 また、その前には、新規ご入塾された生徒さんの保護者さん何人かとも、状況確認のお電話をさせて頂きました。 受験先を最終的にどうするか、学習の苦手の原因はなにか、それをどう対策していくか。 お子さんの進学や学習に関する悩みは付きません。 保護者さんごとにお話する内容は異なりますが、出来るだけ良い解決や良い選択をご提案出来ればと思っています。 コロナ禍が過ぎ去ろうと思っていたら、今度はインフルエンザが猛威を振るっており夏休み明けから継続的に地域で罹患される方が多いです。 小中学校の学級閉鎖や学年閉鎖も多いですね。 改めて手洗いやうがいをしっかりして頂くことが大事かなと思います。ワクチンも接種出来る方は、早めに接種を終わらせておきましょう。私はすでに接種を完了させました。 教室での授業も再びマスクを着用する生徒さんが増えてきました。定期テスト前は着用がベターでしょう。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.11.02 あっという間に11月。学習の課題や問題点は気づいたらすぐに手を打つ! [代表:宮谷] 今日から11月です。 10月もあっという間でした。 この10月は新規の体験・ご入塾が本当に多く、その余波は今も続いています。今週も各教室で体験学習を実施していきます。 特徴的だったのは、小学3/4年生と中学1年生の入塾の多さです。 すでに過去のBlogでも書いていますが、小学3/4年生の皆さんは、学校の授業の内容や進度に対し、学校の先生からは特にコメントが出ているわけではないですが、保護者さんが少し不安に感じ始めて体験に来られる。 チェックしてみると、算数では、基礎計算の手順や理解、文章題やグラフ・表・図形の問題は読解ができていないという課題。 中学1年生は、2学期中間テストでの大幅な点数の下落を目の当たりにして・・という体験・ご入塾のきっかけです。 結論としては、チェックした結果として課題の無い生徒さんはいらっしゃいませんでした。皆さん、理解できていないポイントやその原因は明確になりました。 課題を潰し込んでいくには、相応の時間が掛かります。どの保護者さんも早めに意思決定され、早速その改善に取り組まれています。例えば、とある中学1年生の生徒さんは、2週間でGW前までに学習する英文法の復習が終わりました。 「すごい集中力で、どんどん課題を解消していくね!」と伝えると、満面の笑みで帰っていきました。この笑顔を見ると、次も頑張って指導しようと思います。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.11.01 BACK