保護者様からのご質問! 学習系統図を見れば一目瞭然!! [代表:宮谷]
週末の雨で、サクラがかなり散りましたね〜。
なんとか、入学式までは持ってほしいものですが、果たしてどうでしょうか。
Blogを書くと、保護者様からご質問を受けることがあります。
昨日書いた「中学2年生が連立方程式を解けるようになった。」というBlogに対し、「なぜ今の小中学生は、そこまで算数が苦手になるのか、取り戻しに時間が掛かるのですか?昔はそこまででな無かった気がしますが。」というご質問を頂きました。
理解して頂くには、算数・数学の学習系統図をご覧頂くのが早いと思います。
ぱっと見ただけで、まるで迷路というか、どういう繋がりを持っているのかひと目でわからないと思います。
簡単にいうと、「国は子供たちの学力を国際水準に合わせようとする。」「他の国の子供より優秀な子供たちを教育していこうとする」と、こういったメニューになってしまいます。他国で学習している内容は外せないし、日本独自のメニューも追加します。そうすると、たくさんの単元を学習することになります。
基本的に単元は増えることはあっても減ることはありません。
2012年の改訂で学習量が30〜40%増えましたが(ゆとり教育の反省)、2021年の改訂でさらに増えました。
2012年の改訂時も算数・数学を苦手とする生徒さんが激増しましたが、今回の改訂はさらにその状況を助長させています。
お子さんと伴走型で学習のフォローされている保護者さんからは、「こんな難しい単元があるのですね。初めて見ました。」というコメントもよく聞かれます。
例えば、中学2年生の最終単元の「四分位数と箱ひげ図」などは、その典型だと思います。
この単元は、統計やマーケティングで使える技能だと思いますが、そのあたりをきちんと説明しておかないと、生徒さんも「これは何のために勉強しているのか?」ということになります。
ただ、現実的には学校でもこれだけ単元が多いと、駆け足の授業になります。駆け足の授業ですから、苦手な生徒さんがいても学校の先生はその生徒さんを放置せざるを得ません。
「学校の算数や数学の授業はクラス分けしていますよね。」とご指摘頂くケースもありますが、クラス分けしていると言っても、あくまでも下のクラスでは、各単元の基本を丁寧に説明しているだけで、単元が減るわけは無いし、定期テストは同じ内容になります。
このような背景もあり、「苦手になった生徒さん」の取り戻しには時間が掛かります。
以前は「10歳の壁」と言って、小学4年生位から「算数が苦手になる」生徒さんが増えましたが、今は「8歳の壁」となっており小学2年生からついて行けなくなっている生徒さんが増えています。よって入塾学年も、「4/5年生」から「2/3年生」からと低学年化しています。
「学校の先生がもっと早く教えてくれたら良いのに。」という言葉と、「学校のテストはそこそこ解けていた。」という言葉は保護者様からよく聞かれます。
一つには、学校の現場で多用されているカラーテストも影響しているのかな?と思います。このカラーテストの話は本Blogでも何度か取り上げていますが、やはりカラーテストは色々問題があります。ツイッターなどで「カラーテスト」で検索してみて下さい。