9日(木)21:00に都立高校一般入試の倍率が発表されました。
すでにご覧になっている保護者さん・生徒さんも多いと思います。生徒さんは、学校で担任の先生から注意事項がありましたかね・・。
令和5年度東京都立高等学校入学者選抜応募状況(学力検査入学願書受付)
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/application/release20230209_03.html
この後、各生徒さんはこの倍率を見て、そのまま願書を出した学校を受験するか、志望先を変更するかの判断を行います。
この判断基準になるのが、内申点から逆算した学力テストの合計得点です。
例えば、小川高校男子の80%合格得点は1,000点満点で610点くらいになります。
※今年からスピーキングテストが加算されますが、一旦それはおいておきます。
80%合格率というのは、ある程度安心感を持って受験出来る基準と考えて下さい(注意:もちろんこのラインを超えたからと言って絶対はありません。)。
1,000点満点のうち300点が内申で、700点が学力テストの配点になります。
都立を受験する生徒さんは換算内申(実技を2倍)を利用しましたので、次のような計算式になります。
換算内申が43点(65点点満点)の生徒さんの場合
43÷65×300=198点(小数点以下切り捨て)
つまり、610ー198点で412点が学力テストで必要な点数となります。
学力テストは500点を1.4倍して700点としますので・・、
412÷1.4=293点が5科目での目標得点となります。
つまり1科目平均60点くらいですね。
過去問を実施している生徒さんの場合、過去問で毎回平均65〜70点くらい取れていれば、本番でも60点を取れる可能性はあるでしょう。
しかし、平均40点や50点の生徒さんがいきなり当日60点を取れるかというと、厳しいと考えます。
受験というのは定期テストと違い、学力が近似の生徒さん達が集まります。ちょっとした差で合否が別れますので、受験直前で過去問題で目標点に到達しているというのは、とても大事な指標になります。
もちろん、たまたまその年は問題との相性がよく、「奇跡の合格」を見たこともあります。しかし、そこに掛けるのは良くありません。
都立の志望取り下げ・再申請というのは、とても良い制度と思います。
決して、取り下げ・再申請を恥ずかしいことと思わないで下さい。冷静な判断が出来たと思うようにしましょう。
一方で、後悔するのであれば、落ちても良いので受験するという考えもあるかもしれません。最終的には生徒さんやご家庭の判断になります。
なお、都立高校の場合は後期試験もありますが、他府県と違い募集している学校は一部だけです。その点ご注意下さい。また、この前期試験の倍率も「最終決定」ではありません。変動することを前提とした判断をされて下さい。