冬期講習3日目! 平家物語に出てくる祇園精舎とは? [代表:宮谷]
昨日で、冬期講習3日目も無事終わりました。
昨日も各生徒さんが集中して頑張ってくれました。特に感心するのが、小学校2年生の男子生徒さんです。2コマ連続で取ってくれていますが、昨日のBlogで書いた国語の読解力強化問題や、国語の文法問題の学習を進めてくれています。
合わせて200分の授業(途中で休憩を挟みながら)ですが、大きく崩れることなく集中してくれました。算数もすでに2年生の範囲は終わっているので、この冬は国語力の強化を進めています。
ウルトラマンが大好きな中学2年生女子生徒さんも、数学と英語を交互に勉強しています。英語は学校の進度に近づいてきましたね。数学はまだ範囲が広いですが、頑張って近づけていきましょう。
年内は本日28日で終了となります。新年4日から冬期講習と通常授業が再開となります。授業は終わりですが、事務仕事などが残っているので、私個人はコツコツ仕事を続けます。
また、各教室では年末ギリギリで新規体験のお問い合わせの対応をさせて頂いております。日程調整の関係で、新年明けの体験授業になる場合もございますが、ご容赦下さいませ。
残念ながら濃厚接触やワクチン接種の関係で、欠席の生徒さんがいらっしゃいますが、体調が戻ったら振替対応いたしますのでご安心下さい。
一般的な個別学習・指導塾は、前日までの連絡した振替対応していないのですが、セルモは授業開始前までにご連絡を頂ければ対応いたします。
さて、中学2年生で数学や英語の先取り学習をしている生徒さんは、冬期講習で国語や理科・社会を学習しています。
国語は平家物語に取り組んでいる生徒さんが多いです。
古典・古文に関する分野の平家物語ですが、残念ながら中学生の生徒さんにとってはなかなか興味が持てない分野です。私も中学校時代は正直興味がありませんでした。
よって、こういった古典を学習する時は、生徒さんが興味を持てるように「なぜこの単元が教科書にあるのか?」「皆さん中学生に知ってもらいたいこと」などをお話するようにしています。
冒頭で、
祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
現代語訳:祇園精舍の鐘の音には、諸行無常すなわちこの世のすべての現象は絶えず変化していくものだという響きがある。娑羅双樹の花の色は、どんなに勢いが盛んな者も必ず衰えるものであるという道理をあらわしている。世に栄え得意になっている者も、その栄えはずっとは続かず、春の夜の夢のようである。勢い盛んではげしい者も、結局は滅び去り、まるで風に吹き飛ばされる塵と同じようである。
とありますが、これはある意味これから受験生になる中学2年生の皆さんへ向けてのメッセージです。
来年には受験生となり、高校入学後は社会人になるための基盤作りに入っていきます。
社会に出ると、日々変化の連続です。自分が持っている価値観(視野)だけでは上手に生きていけませんから、柔軟にコミュニケーション良く生活し、視野を広げていくことが重要です。頑固で得することはありません。
そういう意味では、この冒頭部分は、まさに社会生活自体と置き換えられるのかもしれません。
ちなみに、祇園精舎とはブッダ(お釈迦様)のために建てられた修道施設で、ブッダの大口支援者であったスダッタさん(富豪・長者)によって建てられました。
そのあたりのストーリーは、先日紹介した手塚治虫先生のブッダ13巻に描かれています。
現在もインドに存在し、国の歴史公園に指定されています。江戸時代には、徳川家光将軍の命により祇園精舎の視察が命じられましたが、なんと間違えてカンボジアのアンコール・ワットに行ってしまった逸話があります。
今だと、スマホの地図情報で世界どこでもほぼ間違えずに行くことが出来ますが、当時は正確な世界地図さえも無い時代・・・。わずか400年で世の中は大きく変わりました。
話は戻りますが、国語の多くの単元は「メッセージ性」があります。それをしっかり掴んで勉強すれば、その目的や内容の理解が深まります。国語が苦手な生徒さんは、問題集に書いている「学習のポイント」を確認してから勉強すると良いでしょう。