中学2年生はまもなく定員! 読書は知識の深堀りに繋がる!! [代表:宮谷]
12月に入り、あっという間に1週間が経過しました。
まさに師走です。
師走ですが、受験生のサポートに全力を尽くしつつ、新規の体験授業のご対応も並行して行っています。
忠生教室では今週2名の中学生の方のご入塾が決定しました。ご入塾ありがとうございました。
その結果、中学2年生(新3年生)は、来春を待たずして「定員」になる可能性が出てきました。中学2年生はセルモ各教室で今年とてもご入塾が多く、木曽・鶴川の各教室もほぼ同じ状態です。中学2年生のご入塾相談は、どうぞお急ぎ下さい。
何度もBlogに書いていますが、2021年の学習指導要領・教科書改訂で「学習しなければいけない範囲とボリューム」がとても増えています。難易度も上がっているので、そう簡単に復習も終わりません。時間が相応に掛かりますので、特に復習が必要な生徒さんは、お早めにご相談頂ければ幸いです。
さて、
以前のBlogで鶴川教室に生徒さんに読んでもらいたい本を導入した話を載せました。
その一つが手塚治虫先生の「ブッダ」です。
仏教の開祖の仏陀(お釈迦様)の話を手塚治虫先生が解釈した作品です。
創作物なので、仏陀の伝記とは多少違うところもあるようですが、純粋に作品としてとても素晴らしいです。
休憩時間などに私も読ませてもらっています。15年位前に全巻読んだのですが、久しぶりに読んでみるとやはり手塚先生の作品は良いですね。
さて、仏陀という人物についてごくごく簡単に説明すると・・。
仏陀は元々王族の子でした。
ネパール西南部の釈迦族の国の王子として生まれましたが、心の中では常に悩みを抱えていました。すべての人が直面する「生きること・老いること・病気になること・死ぬこと」。
この4つの苦しみから人々を解放できないかという悩みでした。この4つの苦しみは、四苦八苦という言葉のもとになっていますね。
残りの4つの苦しみは、
愛別離苦(あいべつりく)……愛する人と別離する苦しみ。
怨憎会苦(おんぞうえく)……嫌な相手と会うことが避けられない苦しみ。
求不得苦(ぐふとくく)………望むものが得られない苦しみ。
五蘊盛苦(ごうんじょうく)…肉体と精神が思うようにならない苦しみ。
ということだそうです。
年齢を重ねると、後半の4つの苦しみもよく理解出来ますね(笑)。
そして、29歳のときに妻と息子を城に置いて出家します。出家後はバラモン教の教えに従いながら修行の日々を過ごしました。
※いま考えると、妻子をおいて家出をしたわけですから、とんでもない人とも言えます(笑)。
しかし、バラモンの修行では悟りをられなかった仏陀は、苦行を捨ててブッダガヤーの菩提樹のもとで禅定に入って悟りを開いたそうです。
その後、仏陀は当時のインド文化の中心であったガンジス川中流地域で教えを説いてまわりました。
ちなみに、ブッダガヤーは今ではインドの有名な観光地です。ヒンドゥー教支配エリアなので一時仏教寺院も荒廃したそうですが、今では寺院の修復も済んで綺麗になっています。2002年に世界遺産に登録されました。ただし、インドの首都デリーから電車で14時間も掛かるそうです。日本だと東京から大阪までがローカル線で10時間位ですから、岡山位まで行くイメージですかね・・。
仏陀はその後80歳で亡くなったそうですが、仏陀死後の仏教はいくつもの部派や分派に別れました。中国を経由して日本に伝わったのは、皆さんご存知の通りです。
調べてみると、三大宗教と言われる仏教ですが、仏教を信仰している人数は上から5番目だそうです。
キリスト教・イスラム教・ヒンドゥー教・民族宗教、そして仏教となります。
仏教人口は約5億人ですから、世界人口からするとシェアは6%位です。
キリスト教が31%、イスラム教が25%、ヒンドゥー教が15%なので、少数派の宗教と言えます。
こういった宗教によるシェアの違いがなぜ起こったのか、仏教人口がなぜ減っているのか、近年なぜイスラム教が増えているのか、そういったことを調べてみると面白いと思います。
おそらく、今の世界で起こっている現象と様々絡んでいることでしょう。
ちなみに、小学生や中学生の皆さんでも耳にしたことがある四文字熟語の多くが、仏教に由来しています。
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因果応報、唯我独尊、他力本願、諸行無常、言語道断などがそうですね。
これらの言葉の由来を調べてみるのも良いでしょう。
このようにブッダを久しぶりに読んで関連情報を調べてみると、色々新たな知識を得ることが出来ました。
今回は漫画でしたが、読書の良さはこういうところに有るのかなと思います。当教室で国語を勉強してもらっている生徒さんには、分からない言葉を国語辞典できちんと調べるように推奨しています。今日も小学5年生の男子生徒さんが一所懸命辞書で調べていました。本来、勉強というのはこういうものですよね。