2学期期末テスト対策も終盤! 中学3年生は都立過去問も!! [代表:宮谷]
11月12日(土)も昼から各教室でテスト対策授業を行いました。14日月曜日でテストが終わりの学校もありますし、来週の中盤からテストの学校もあります。
参加してくれた生徒さんは、皆各自の課題に真剣に取り組んでくれました。すでにセルモシステムによる学習や仕上げが終わっている生徒さんは、学校ワーク、塾専用教材の育伸社iワークなどを利用しながら、さらなる高みを目指してくれました。
このように勉強内容は生徒さんにより様々でしたが、中学3年生の一部の学校の数学の2学期期末テストでは、東京都立高校の「大問1」を指定するケースもあります。
今回も一部の学校で指定が見られました。まさに、上の写真の生徒さんは大問1の過去問を実施中です。写真の右側に赤いマークシート用紙が見えますが、東京都教育委員会のHPからダウンロードしたものです。
大問1というのは、都立高校受験で最も大切な問題です。
全部で9問あり、配点は46点です(令和4年入試の場合。毎年だいたい同じ問題数、配点です。)。下記の画像は実際のR4年度の大問1です。例えば中学2年生の生徒さんだと、1-1,1-2,1-4,1-5,1-7,1-9は解けるはずです。一度試してみても良いと思います。
大問は5つあるのですが、その1番目だけで100点満点の約半分が配点されているのです。
大問1の9問のうち6問(1問5点)は上記画像にあるように基礎計算問題ですので、3年生までの計算問題の公式やルールを覚えていれば少なくとも30点は獲得できます。
では、「普通に学校生活」を過ごしてきた生徒さんだったら「30点は固い・・。」と思いがちですが、実際のところ全然そんなことはありません。
学校の定期テストで70〜80点取れる生徒さんでも、対策が無い状態で「では都立数学の過去問の大問1を演習してみましょう。」と伝え解いてみてもらうと、多くの生徒さんが「2〜3問」誤答します。
まさに「油断」です。
では、なぜ誤答するのか・・。解き方を忘れているというケースはあまりありません。
一番多いのは、計算のプロセスが大雑把でミスを起こしていることです。途中式を飛ばして暗算したり、途中でチェックを入れながら解く、全問解き終わった後にもう一度解き直してみる。
そういった丁寧な作業を省略しがちな生徒さんほどミスに繋がります。
実際に、12日に対策演習(直近5年間分)をやった生徒さんは、1年目の演習で2問間違えました。この大問1が配点が大きく大切なこと、そして絶対に丁寧に取り組んで欲しいことを伝えました。
生徒さんも解けなかったことにショックを受けたのでしょう。それ以降の演習は丁寧に取り組んでくれ、大問1をすべて正解してくれました。
では、大問2以降はどうなのかというと、内容が難しい問題が多く、3年間の数学教科書の内容は少なくとも完璧にしておくこと。今回、中学2年生の生徒さんに「証明問題は絶対に解けるように。」ということで、証明問題の特別授業を実施しました。それは、定期テストが難しいこともありますが、実際にR4年度の入試で出題されているからです。ちなみに配点は7点で大きいです。
↑教科書のレベルより若干難しい証明問題です。↑
そして、プラスアルファで受験レベル問題、都立過去問題と経験を積んでおく必要があるでしょう。
今週末19日(土)からは、受験生が全10回の日帰り合宿勉強会や、冬期講習を通じてこれらの経験を積んでいきます。
19日の合宿勉強会では、まず最初に大問1や証明問題を解いてもらい、現実を知ってもらおうと思います。
並行して、通常授業でも円周角の定理・三平方の定理等の教科書未着手の箇所の学習を終わらせていく必要があります。
当然数学の学習だけをやれば良いというわけではありませんので、生徒さんごとに交通整理しながら一般入試までに積み上げていってもらいます。