心の旅をする生徒さん達! 気持ちはわかるのだけど・・。[代表:宮谷]
昨日5日(土)も各教室で2学期期末テスト対策授業でした。
学習指導要領の変更で、学習内容の難化・ボリューム増大に苦しむ生徒さんたちですが、根気強く頑張ってくれた生徒さんがテスト範囲の学習を終わらせていきます。テスト10日位前に終わらせることが出来れば、テスト前は余裕が生まれますね。
通常授業で終わらなかった生徒さんたちも、このテスト対策で範囲に追いつき、仕上げ作業を行っていきます。
特に中学2年生の数学の図形の証明問題は、仕上げのプリントを欠かせません。証明問題は、仮定→証明→結論を構成して組み立てていくので、手作業できちんと書けるようにしていく必要があるからです。
中には、3種類・4種類の仕上げのプリントに取り組む生徒さんもいます。
その生徒さんのプリントの仕上がり状況で、「この生徒さんは80点は行けるかな?うまくいけば85点。」「入塾前は平均点を大きく下回っていたけど、なんとか平均点はクリア出来るかな?」おおよその感覚を掴むことが出来ます。
もちろんまだまだ追いついていない生徒さんもいるので、来週以降も頑張ってもらいます。
通常受講科目が仕上がっている生徒さんは、受講科目以外に取り組んでいきます。
ただし、厳しいのは・・。
通常受講科目にせよ、そうでない科目にせよ・・、学校の授業を何も聞いていない生徒さんです。
どこの範囲を学習しているか分からない、用語も全く分からない・・。そういう生徒さんが少なからずいます。
例えば、昨日通常授業科目が仕上がった生徒さんが「理科の気圧について学習したい!」と言ってくれたのですが、「理科は本当に嫌いで、授業中は心を無にして過ごしています!」と堂々と教えてくれます(笑)。
苦手な科目の授業中は、「心の旅」をしている生徒さんが多いです。今週聞いただけで、「お菓子の国に旅している。」「ラグビー場に行ってタックルしている。」「BTSのコンサート会場に行って大声で歌っている。」と、皆さん色々なところに旅しているそうです(苦笑)。
このような状況になると、テスト範囲を本当にイチから勉強することになっていまいます。特に理科はテスト範囲が広く、分野も複数に分かれることが多いです。この生徒さんの学校でも2分野で60ページ以上の範囲がありました。
昨日は60ページのうち、2時間半かけて10ページ程度の範囲には着手出来ましたが、気圧の計算に必要な公式や計算手順をイチから学ぶことになりました。
もちろん少しでも学べたことは良かったのですが、本質的には「まずは学校の授業をきちんと聞こうね?」と伝えざるをえません。「塾のテスト対策があるから。」という感覚で学校で何もしないのは本質から外れています。
とはいうものの、生徒さんは集中して取り組んでくれたので最悪の状況よりは一歩前進とも言えます。この集中力や頑張りが学校でも発揮出来るようになれば良いですね。