今週ニュースで報道されており、ご存知の方も多いと思いますが、令和5年度東京都立入試(現在の中学3年生)から2つのルールが新設されます。
それは・・・、
(1)英語スピーキングテストの導入
(2)男女別定員の緩和措置
の2つです。
(1)については、当ブログでもすでにお知らせした通り、11月下旬に各中学校でテストが実施され、その結果が都立一般入試に反映されます。
セルモでも多くの生徒さんが10月から短期集中特訓に取り組んでいます。
(2)はの措置というのは、東京都教育委員会HPにわかりやすい例が載っていたので共有します。
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/archives/relief/relief.html
( 例 )
募集人員が男子100名、女子100名、計200名の場合
[1] 募集人員の各9割に相当する、男子90名、女子90名について、合格者を決定
[2] 残り1割に相当する、20名 ((100-90)+(100-90))は男女を問わず、合格者を決定
[3] したがって、合格者(計200名)は、男子90~110名、女子90~110名の範囲内で決定されます。
この措置は、将来的に受験合格の男女別を廃止し、総合順位で合格を決定する流れを作るために実施されているものです。いわゆるジェンダーレスの流れです。
都道府県の多くは、すでに男女別定員は廃止されており、東京都は遅れていると言えます。
ポイントは[3]です。
個人的な見解ですが、この計算方法を用いた場合、確実に合格ギリギリの成績・能力の男子生徒さんは、落ちる確率が高くなると思われます。
学習塾を運営していると分かりますが、やはり女子生徒さんのほうが比較的学習にきちんと取り組む生徒さん、成果が出やすい生徒さんが多いです。
現実として、通塾自体も女子生徒さんがタイミングが早く・人数も多いです。
都立高校でもすでに町田総合高校や若葉総合高校などの、「総合高校」は男女別募集を廃止しています。
これらの高校を見ていると、やはり圧倒的に女子が多い。そういう結果が出ています。
※応募自体、女子が多いということもありますが。
これから受験を迎える中学2年生以下の生徒さんは、今後の受験制度の変更を見据え、学習に取り組んでいく必要があります。
特に勉強が苦手な男子生徒さんは、早めの対策が必要でしょう。
学習指導要領の難化も考慮し、保護者さんはお子さんの学習進捗を分析されて下さい。