中学校3年間の定期テストで最大の壁が!! [代表:宮谷]
先日のBlogにも書きましたが、これから中学2年生の数学は「図形の性質」という単元の学習に入っていきます。
恐らく中学校3年間の定期テストで最大の壁です。全科目の中で最大の壁です。学習塾の関係者であれば、概ね賛同してくれるでしょう。今まで痛い目にあった生徒さんをたくさん見てきました。
図形の性質は、大きく分けて、「説明のしくみ」「平行線と角」「合同」「三角形と平行四辺形の証明」という4ステップになります。
1ステップ目の「説明のしくみ」・・・。単元名が分かりづらいですね。どうしてこういう名称にしたのでしょうか。
内容としては、「多角形」の内角と外角の仕組みや角度の計算に関する単元です。
ベースは小学校5年生で学習しているのですが、ほとんどの生徒さんが覚えていません。
ここはどの生徒さんも何とか乗り切れます。
問題は2ステップ目からです。
「錯角」「同位角」「対頂角」を学習していきますが、「対頂角」だけは小学校の時に出題されましたね。他は、中学校で初見です。この錯角と同位角の理解でつまずきが始まります。
先日、この範囲を先取り学習していた生徒さんは、錯覚と書いていました。漢字と意味が違いますね(笑)。毎年見る風景です。
3ステップ目の「合同」も小学校5年生で学習しました。合同条件を覚える必要がありますが、こちらも多くの生徒さんが忘れています。小学校の算数の忘れもの、本当に皆さん多いです。
また、コンパスや定規・分度器を使って作図していく問題もあります。道具を持っていない生徒さんが多いので、筆箱に入れておきましょう。ちなみに、中学1年生で学習した「垂線」や「垂直二等分線」の作図は出来ますか?ご自宅でこれが書けない中学2年生の生徒さんはマズイです。
4ステップ目の「証明」が、生徒さん達に止めを刺します。諦める生徒も増えてきます。
「仮定・結論・証明」という手順で、図形が合同であることを証明します。計算問題と比べると、10倍は難しいです。個人的には、中学2年生でこの単元は必要無いと思うのですが、国が定めたことなので仕方ありません(笑)。
ここはなかなか通常の授業だけで覚えきる生徒さんが少ないので、別途中学2年生向けの補習を考えています。
現在、日時調整中です。
補習では、都麦出版さんの「証明の達人」という専用問題集を使って解説とトレーニングを行います。
専用問題集があるということは、それだけ苦労する生徒さんが多いということです。
3年生でも「相似の証明」など証明問題が出題されますので、なんとしてでも乗り切ってもらいたいと思います。