体験続々、中学生1/2年生の問い合わせも本格化、そして他塾のチラシを観察する・・ [代表:宮谷]
今週から、各教室での体験授業も本格的になってきました。
4月からの進学を見据え、小学校6年生(新1年生)から中学校2年生(新3年生)の体験が増加傾向です。
みなさん4月に向けて、残り2ヶ月で色々対策が必要とお感じになっています。特に、新中学3年生は写真にある通り、1年後のゴール(スタート?)に向けて、現実感を持って動いていく必要があります。
そしてご来校頂いた保護者様には、セルモの学習がデジタルを使いながら、基本を重視し丁寧に学習に取り組む塾だということを実感頂けたと存じます。
さて、今週某学習塾さんの春の集客チラシが自宅に入っていました。
ここ最近、大手FCを脱退され、独立された学習塾さんです。
そこには、「5科目◯◯◯◯◯円」と記載がありました。
要は5科目をお得に受講できると・・。都立の受験には5科目必要ですよね・・。そりゃそうなんですが。
また、当教室の近くにある某学習塾さんは、「1日で5科目学習可能!」と教室前の看板の書いています。
もちろん5科目の学習が出来ないことは無いでしょう。確かにクラブチームなどに入っている生徒さんだと、忙しくて塾に行ける日は、週に1日しか無い場合もありますよね。
これらの表記を冷静に分析してみると、無理があることが分かります。
まず一例目の「5科目◯◯◯◯◯円」の塾さんですが、おそらく週3回の登校、1回の授業は80分前後と思われます。そうすると、80×3で240分/週の学習になります。
240÷5とすると、1科目あたりは48分です。これで各教科充分に学習できるでしょうか?
学校の授業も抜け漏らさず聞いて、さらに自分で予習・予習が出来て、理解度も高い。そういった生徒さんであれば、この時間でも学習できるかもしれません。
しかし、例えば数学や英語は学校で週180分進みます。この180分のボリュームを48分で消化していくことができるでしょうか?生徒さんに相当の理解力・吸収力・定着力が必要になってきます。
また、これだけ短時間だと、確認テストや類題復習は難しいですよね。
要はかなり無理があるプランで、特に学習が苦手な生徒さんにはとっては「失敗する・逆に成果が出ない」可能性が高くなると言えるでしょう。
二例目の「1日5科目学習可能」・・。これも同じですね。仮に17時から塾に行き、22時まで勉強したとします。1科目1時間です。一例目よりは時間が多いので、多少は進むかもしれません。
しかし、週に1回なので、前回学習した内容を忘れている可能性が高いです。みなさんも、1週間前に何をやったか、何を食べたか、覚えているでしょうか?人間の記憶というのは曖昧で、1日立つと過半を忘れてしまうものです。
だからこそ、毎日、毎日まではいかなくても一定期間ごとに繰り返し練習や反復していく必要があるのです。
ということからすると、この1日5科目・・という取り組みは、人間の特性を無視したプランであると言えます。「忙しいから、やらないよりはマシ。」という考えがある場合は、その限りでは無いですが・・。
やはり、学習というのは「生徒さんの理解や消化できるペースを見極め、一定期間ごとにしっかり練習・反復していく」ものだと考えます。
当教室だと、中学生はまずは積み重ねが必要な数学と英語をベースに週のプランを組んでいきます。そして、学校テスト範囲の想定範囲が終わったら、「その範囲を復習するor違う科目の学習に取り組む(理科や社会・国語など)」と、まずは優先順位を決め、その後は生徒さんの特性に合わせてカリキュラムを変えていきます。
とにかく無理なプランは成果が出ません。「急がばまわれ」ということわざがある通り、「焦ってはいけない」のです。そのような考え方で教室を運営しています。