中学2年生の生徒さんは要注意!! [代表:宮谷] 現在、2学期期末テストの結果集計を行っています。 当教室は生徒さん・保護者さんからWeb申請を行っていただいるのですが、あと数名の生徒さんで集計がすべて終わります。なかなか期日どおり提出しない生徒さんもいますので、あるタイミングで集計は打ち切りますが・・。 データを見ていると、毎年この時期特有の現象があります。 それは、中学2年生の生徒さんの数学の平均点(学校全体の)がぐんと下がることです。一番大きく下がる学校だと、中間テストと比べて20点以上下がります。今年はコロナウイルスの影響で授業進度が遅く、下げの状態もまだ「マシ」で、15点くらいが最大値のようです。実際に、町田第三中学校のとあるクラスの平均点は52点台と、50点を切るのも間近・・・という状況です。 この原因ははっきりしており、「1次関数」「図形の平行線と角」「図形の合同条件」が解けないからです。幸いにも、当教室の生徒さんはそれほど大きく落としている生徒さんは少なく、皆さん中間テストと比べてほぼイコールの成績を維持出来ています。上げてきている生徒さんももちろんいます。 1次関数で障壁になるのは、「用語」の理解です。「傾き」「変化の割合」「切片」など、y=ax+bの式やグラフに表される用語の意味や解釈で混乱します。用語でつまずくので、その後の変域やグラフ、また1次関数を利用した各問題に対応出来なくなります。当教室の生徒さんには、少ししつこいくらい念押ししながら「絶対この用語は理解してね!曖昧な場合は絶対に、分からないと言って欲しい!」と言いながら指導しています。間違えやすい単元は、テスト前に時間の許す限り復習するようにしています。 「平行線や角、合同」は、実は小学校5年生でその基礎を学んでいるのですが、その時点ではっきり理解が定着していない状態で中学校に進学する生徒さんが多いです。特に、中学校に入ってから学習する「錯角」「同位角」などの理解が浅い生徒さんは、大きく点数を落とします。この単元も演習量がものを言います。 この「曖昧な部分が多い状況」で3学期に入ってしまうと、3学期の学年末テストは最悪な結果が待ち構えています。「図形」の範囲は「証明問題」に繋がり、関数は1年間の総合復習として出題されますので、2学期期末テスト以下の点数になるでしょう。クラスの平均点が50点を切ることも珍しくなく、30点台も見たことがあります。 影響はそれだけでなく、3年生の2学期に繋がります。二次関数や相似図形は、これらの単元を基礎としているので、当然解けないわけです。当教室でも、2年生の3学期や3年生から入塾された生徒さんは、ほぼ全員の生徒さんに1次関数の復習に取り組んで頂いています。1次関数をしっかり復習しようとすると、それだけで2週間以上の時間が必要となるため、当然3年生の範囲を学習する時間が限定されます。 学校の授業は止まってくれないので、学校とは別の場所で「さかのぼって」学習する必要があります。残念ながら私どもの経験上、1次関数やこれら図形の学習は「自主学習」では難しく、オンラインでyoutubeの動画を見たくらいでは解けるようになりません。詳細は省きますが、プロ講師の指導をしっかり仰が無い限り解けるようになりません。保護者さんも、なかなか指導が難しい単元です。保護者さんの学生時代とは、内容も変わっているからです。 さらに、障壁ができるのが数学だけだったら良いのですが、「英語」も2学期中間テスト以降、「接続詞」や「動名詞」など、文法のレベルがぐんと上がる領域に入っていく、理科は「電気回路」という中学校理科の最大の障壁が登場するなど、とにかく「学習のモチベーション」を下げる(笑)単元が目白押しです。 中学2年生で軒並み平均点以下となっている生徒さんの保護者様は、是非お子さんと本音の会話をお願いしたいと思います。生徒さんの「学習のお悩み」は想像以上です。あまり叱らず是非冷静に。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 2020.12.02 BACK NEXT 一覧へ戻る 無料体験学習のお申し込みやお問合せは、LINEからでも可能です!