塾や家庭教師で成果が出ない理由 [代表:宮谷] 本日も当教室のBlogをご覧いただきありがとうございます! 現在2学期の中間テスト真っ只中で、大変忙しい毎日です。 今日は、「塾や家庭教師で成果が出ない理由」について書きたいと思います! 当教室に入塾する生徒さんの約7割が、「他塾からの転塾」や「家庭教師から塾への切り替え」です。「成果が出ずに辞めた」という声が圧倒的に多いのですが、意外と「成果が出なかった理由」をきちんと分析されずに当教室にお声がけ頂くケースがあります。 もちろんセルモでは他塾で成果が出ない理由もきちんと分析した上で授業をやっていますが、保護者さんとしてきちんと「その理由」を把握しておくことは大変重要です。セルモでも同じことが起こったら困りますからね(笑)。決して「本人のやる気が無い。」等のあやふやな理由で結論付けてはいけません。 成果が出なかった理由はいくつかに分けられますが、ここでは代表的な理由について記載します。 ①学習する内容が合っていない。 これは集団塾や家庭教師で起こりがちな現象(最近では個別指導でも)です。先日もBlogに書きましたが、例えば中学2年生が1次関数を勉強するには、小学生の「ともなって変わる」中学1年生の「文字と式」「方程式」「比例・反比例」などを理解していなければ解くことが出来ません。当然分数や小数の計算が完璧であることは言うまでもありません。 ところが、集団塾や家庭教師では「現在の学校の進捗に合わせた」指導を中心とするので、これらを分かっていない生徒に無理やり「1次関数」を教えようとするのです。教えるだけなら簡単です。説明すれば良いだけですから。成果を上げるためには、生徒自身が理解し自分で問題を解かなければなりません。 そのためには、関連単元の復習に取り組んだり、生徒の理解に合わせて噛み砕いて説明をする必要があるのですが、集団塾ではその生徒のためだけに復習が出来ない。家庭教師も指導する時間は非常に短い(単価が高いから)ので、噛み砕いて説明をしたり復習に取り組む余裕はありません。理解出来ていない生徒は、噛み砕くにしても予想以上にたくさんのことを伝えないといけないので、生徒が逆に情報過多で混乱します。 では個別指導塾であればOKかというと、私の経験上「さかのぼり学習」をやっている個別指導塾は意外と少ないです。アルバイト講師が多いということもありますが、とにかく「教える」ことに重点を置いており、生徒の理解は二の次です。「進度から遅れている」ことを恐れすぎなのだと思います。 思い切ってさかのぼれば良いのですが、学校の進度に合わせて指導したほうが「保護者への見栄えが良い。」「生徒も何となく喜ぶ。」と考えているのだと思います。これでは、本質的な学力の改善は難しいし、成果が出ないでしょう。 ②復習する回数が少ない。 勉強が苦手な生徒は予想以上に理解の定着に時間が掛かるものです。これは実際先週、今週とテスト範囲に合わせて復習に取り組んでいる当教室でも起こっている現象で、例えば昨日の出来事です。3日前に相当噛み砕きながら、「二次関数の変化の割合」を学習した中学3年生の男子生徒が、復習で再度同じ単元を解いたところ、「ほぼ100%」その単元の内容を忘れていたのです。それほど数学を苦手としない人から見ると、「そこまで忘れる?つい最近やったばかりだよね?」と思われるかもしれません。 しかし、実際に勉強が苦手な生徒のおいてはよくある現象です。この生徒さんは、理解が定着するまでに、おおよそ同じ単元を3〜5回程度の復習が必要な生徒さんで、昨日は2回目の学習だったので、100%忘れていることは我々にとっては想定内で、2回目で50%の理解、3回目で70%、4回目で90%・・・そういうようなイメージで捉えています。もちろん授業時間に限界はあるので、4回復習出来るか?と言われると厳しいところがありますが、本授業・テスト対策授業・宿題・確認テストと、できるだけ同じ単元にふれる回数を増やして、「生徒の慣れ」の機会を作るようにしています。 ③授業ペースが速すぎる。 勉強は、目や耳から情報をインプットし、その後理解や記憶のプロセスがあります。人間はロボットではありませんので、インプットに適正な速さは人それぞれです。特に勉強が苦手な生徒さんは、そのインプットがゆっくりで、速いペースで学習すると付いてこれなくなります。よって、解説やフォローの速度をその生徒にあった速さや量に調整し指導していく必要があります。 セルモだと解説動画のペースを落したり、また講師が指導やフォローする際も、その生徒が理解できる速さでゆっくり説明するようにしています。場合によっては、説明を途中で切って間を置いてから次の説明をする・・といった工夫もあります。 ④ノートのとり方が良くない。 これも理解が定着しない原因として多い理由の一つです。特に数学において多い現象です。例えば、筆算を書くときに、一行ずつ罫線におさめて適正な大きさの字で丁寧に書きたいところですが、罫線の上に文字を書いたり、字が小さすぎる・大きすぎるなどの理由で、計算途中での転記ミスが多く発生する状況です。 そういった場合は、見本を見せながら丁寧にノートを書くように指導しますが、一度乱雑に書くことに慣れてしまった生徒にとって、頭では分かっているものに、ノートのとり方を改善するのは意外と難しいものです。昨日も小学5年生の生徒に、ノートのとり方の見本を見せ、そのとおりにやってみるよう促しましたが、やはり自分の書き方を優先させてしまい、それが原因で計算ミスがありました。 ⑤そもそも理解・記憶するのが難しい。 特に発達障害や学習障害をお持ちの生徒さんの場合、理解出来ない科目や単元・内容というのがあります。言語系の科目に多いですが、例えば「英単語や漢字は覚えられない。」「英作文の語順が整理出来ない。」などの現象です。理数系の科目でも「必ず同じ箇所で間違う。」など、特徴が顕著です。 ①にあったようように、理解出来ない場合はなるべく「繰り返し」学習し、理解の定着を促しますが、5回やっても6回やっても(当然途中でフォローは入れる前提です。)全く理解が定着しない場合は、その生徒さんにとってもその単元や科目をやるのはとても辛い状況になるので、「その単元はそこそこ(基本問題まで等)にしておく。」「学習する科目を切り替える。」と言った対応が必要になるでしょう。 すでに診断が出ている生徒さんは、最初からその点を留意しながら授業を進めていますし、そうでない生徒さんも保護者さんには正直にその状況をお伝えして、ご家庭での判断を仰ぎます。診断を希望される場合は、我々では診断は出来ませんので、教育センターへのご相談をおすすめしています。 まとめ 長文となり失礼いたしました。代表的な例を上げましたが、このように成果が出ない理由は様々あります。生徒さんが「学習を理解出来ない」「成果が出ない」場合は、その理由が何であるか専門家である我々に分析を依頼するのが一番手っ取り早いです。普段多くの生徒を見ている我々だから出来ることで、なかなか各ご家庭で「これが原因だ」と特定するのは難しい作業です。 もしお悩みの保護者様がいらっしゃいましたら、我々個別学習のセルモでも結構ですし、お近くの「人気のある」個別指導塾の教室長さんに是非ご相談下さい カテゴリー: セルモの教室長BLOG 教室のこと 木曽教室 2019.09.26 BACK NEXT 一覧へ戻る 無料体験学習のお申し込みやお問合せは、LINEからでも可能です!