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さて、GW前後はどこの学習塾も新規ご入塾のお問い合わせが概ね止まります。ご家庭もGWのご予定や、GW前後の仕事の調整などで忙しいことがその理由と思われます。特に今年は10連休と長期の休みでしたからね。
GWが終了し10日くらい経つと、新規ご入塾のお問い合わせも例年復活します。今年も例年どおりその流れとなり、今週からポツポツとお問い合わせを頂けています。ところが難しいのが、お問い合わせを頂きご入塾を決定された生徒さんの学習方針です。特に中学生の場合、その対応方針は我々も非常に悩むところです。
学校の授業に遅れが無く、概ね進度通り始められる生徒さんは良いのですが、学習に遅れのある生徒さんの場合、「さかのぼり学習」をやらなければならない一方、目の前に迫る「1学期期末テスト」をどうするか?という問題が出てきます。保護者さんは「できれば両方お願いします!」とおっしゃる方が多いのですが、特に塾で習うことの多い英語や数学は積み重ね学習なので、前の学年までが理解出来ておらず、今の学年を学習するというのが基本的に難しいのです。
最近の学習を苦手とされる生徒さんの苦手具合は、保護者さんの予想を上回る「苦手さ」をお持ちの場合が多いです。分かりづらい表現ですが、単刀直入に言うと「全然分かっていない」方が大半です。例えば数学に悩む中学3年生で言うと、実は小学校4年・5年の内容が分かっていない方が多いです。小数や分数の計算を筆頭に、下手すると「図形の名称さえ分からない」という方がたくさんいらっしゃいます。英語は、「主語や動詞とはなんぞや?」という状態です。
よって、まずは生徒さんの状態を詳細に把握することが大事で、さかのぼりの範囲が広範囲に及ぶ場合、数学や英語などは一旦目先の理解を追い求めるのは辞め、基本をしっかり確実に進めるようにしています。テスト対策授業など、通常授業とは別に特別講習を受けられる場合は、数学や英語ではなく、暗記で覚えられる理科や社会を優先して勉強してもらいます。
このように、新学年や新学期が始まってしますと、なかなか複数の課題を解消するのは難しくなります。よって、できるだけ長期休みを活用し、生徒さんが持つ課題を解消していきましょう。
あと2ヶ月もすれば夏休みが見えてきますが、お子様の学習課題はいかがでしょうか?「なんとなくしか把握出来ていない」「子供も親も現状を曖昧にしか理解しておらず心配している」というご家庭がいらっしゃいましたら、早めにご相談下さい。