中学受験への学習をスタートした生徒さん!① [代表:宮谷]
中学受験への学習をスタートした小学4年生の生徒さんがいます。

中学受験をするかどうか、ご家庭でもしっかり検討され、生徒さん本人も意思が固まったようです。2月上旬からコマ数も増やし、算数以外にも国語の勉強を始めました。季節講習等組み合わせ、段階的に理科や社会の学習も進めていきます。
ちなみに、国語は小学校2年生の国文法から復習していますが、意外ときちんと理解出来ていなかった単元も多く、本人も「あれ?」と言っていますが、保護者さんに報告すると、「是非、きちんとやり直して下さい!」とのことでした(笑)
ここで、中学受験を進める場合の手順や検討事項について書きたいと思います。

色々項目があるので、何話かに分けて書いていきます。
今日はまずは3つほど…
①受験する理由を固める
中学校は義務教育なので、中学受験は必須ではありません。その生徒さんや、ご家庭にとって中学受験する理由を固める必要があります。

そこがなんとなくだと、途中で諦めたり中途半端になることが多いです。
例えば、
◯その中学校の学習カリキュラムが素晴らしく、生徒さんの将来に繋がる。
◯附属大学があり、大学受験を避けたい(ただし、どの附属中高等学校も内部進学試験や基準があります)。
◯希望する部活(最近公立中の部活動は減少の一途)がある。
などが挙げられます。
ちなみに、私も中学受験をして私立中学校に進学したのですが、私の場合は地域の中学校がとにかく荒れており、
「夏休みになると窓ガラスが大量に割られてしまう。」
「近くの別の中学校と決闘をする…」

という感じで、未だと考えられませんが、当時はそういった状況がありました。
母親に小学校3年生の終わりに、その中学校まで連れて行かれ「貴方はこの中学校に進学したい?」と、割れた窓ガラスに鉄板がはめ込まれているのを見せられ、有無を言わさず受験勉強が始まりました(笑)
②どちらの中学校を受験するか候補をあげる
多種多様な私立中学校があります。検討するにあたり様々な要素がありますが、
◯中学校の方針や学習カリキュラム
◯高校卒業後の進路、進学先
◯受験レベル
◯施設の充実(充実しすぎる学校は設備負担金が大きい…)
◯経営安定性
◯通学時間
などが代表的な検討項目です。

通学するのは毎日のことで、私立中学校の場合、一日の授業コマ数が公立より多い場合もあるので、通学時間や通学手段の検討は重要です。
これも私の話ですが、私はドアtoドアで1時間半くらい通学に掛かりました。

胃腸がちょっと弱かったので、朝のトイレ対策は結構大変だった思い出があります。
ただ、長い分、通学電車の中で本を沢山読むことが出来ました。
③受験方法・受験科目数
昔と比べ、今の私立中学校は受験方法も多種多様です。
中心となるのは学力検査であることは変わりませんが、AO入試(アドミッションズ・オフィス入試)的なものを導入する中学校も増えました。

適性検査や、数回の面接や作文など、学力以外で検査する方法です。
ただ、この学力以外で受験する場合ですが、入学後のリスクが結構高いので注意が必要です。
AO入試対策は頑張ったけど、学力が身についていない場合は、入学後の学習レベルについていくことが出来ません。
以前も某中高一貫校に進学した中学1年生の生徒さんが、あまりにもきついカリキュラムに根をあげて、
何とか対策を取りたいとのご相談がありました。

そういうこともあり、セルモとしてはスタンダードな4科目受験をお勧めしています。
2科目受験の場合は、算数と国語の取得必要点が70点くらいになる場合が多く、算数と国語が得意な生徒さん以外は4科目受験が無難だと思います。
次回は勉強法や勉強に必要な時間・期間などを書きたいと思います!