東京都立入試国語の得点をあげるために必要なこと [代表:宮谷]
21日に迫る「東京都立高校一般入試」を受講される生徒さんへのアドバイスです。

国語は平均点が高く、高得点必須なのは皆さん把握していると思いますが、そこでネックになってくるのが記述問題です。
大問4の小問5で、配点が10点の200字作文が出題されます。

例えば令和5年度入試の問題では…、
国語の授業でこの文章を読んだ後、「これからの情報社会をよりよく生きる」というテーマで自分の意見を発表することになった。
このときにあなたが話す言葉を具体的な体験や見聞も含めて二百字以内で書け(中略)。
という問題でした。
本文は年度ごとに異なりますが、論説文で筆者が主張する内容・テーマに対し、自分の意見を書くという点は全く同じです。

苦戦している生徒さんの多くに共通するのが、「問題の趣旨を捉えられていない。」という点です。
問題の中盤に、「あなたが話す言葉を具体的な体験や見聞も含めて」と書いています。
要は中学校もしくは小学校で自分自身が経験した内容や、両親や学校の先生・友達等に聞いた内容を元に、自分の意見を書く必要があります。

苦戦している生徒さんの多くは、書き出しで「筆者は◯◯と言っている。」と書き、「自分は◯◯と思う。」と締めています。
これ自体は間違えではないのですが、問題の指図事項にある「自分の体験や見聞」が抜け落ちています。
ここが抜け落ちると、「問題の指図」に沿っていないということで、得点を得ることが出来ません。
受験の記述問題で大切なのは、まずは問題の指図に沿うことなので、この点を今一度意識して書いて下さい。

出題方式はおそらく今年も同じ可能性が高いので、コツを掴めばきちんと書けるはずです。
もう一つプラスしてアドバイスを書くと、漢字の読み書きは「大きく・丁寧に」です。
特に「とめはね」や、画数が多い漢字は明確に書いて下さい。まだ癖字や小さな字で書いている生徒さんとお話しをしました。せっかく漢字が分かっているのに誤答とされてしまうのはもったいないので、必ず意識して取り組みましょう。