気象情報と速さの計算に関心を持とう! [代表:宮谷]
日本では自民党総裁選や立憲民主党の代表戦のニュースでもちきりですが、中国南部・フィリピン・ベトナム等では台風11号が猛烈な勢いで南シナ海を北上・直撃をしました。
出処:ロイター
「やばい!やばい!」強風でベランダの手すりが…“スーパー台風”台風11号が中国南部を直撃 122万人以上が被災
すでに多くの動画や画像が拡散されていますが、台風の階級で一番上の「スーパー台風」に位置づけられ、122万人以上が被災しているそうです。
どうしても日本のマスコミ報道は偏重があるのですが、こういった気象情報は常に関心を持っていたいものです。
おそらくアジア全体で被災地に支援が必要と思われます。
なお調べてみると、スーパー台風(Super Typhoon)は、米軍合同台風警報センター(JTWC)が台風の強さを分類するうちのひとつで、最も強い区分になります。 1分間平均の最大風速が130ノット(67m/s)以上の暴風雨を「スーパー台風」(カテゴリー5相当)としています。
風速20-30m/sでも学校が休校になるくらいですから、67m/sが如何に強烈化が分かります。
※風速20m/sが子供が立っていられない風速の目安です。30m/sとなると、屋根瓦が飛ばされたり、樹木が倒れます。
時速に換算すると、時速241km/hになります。新幹線の速さの風が吹いている訳ですから、被害が出ないわけはありません。
さて、上記の通り秒速を時速に変換してみましたが、生徒の皆さんには災害情報や速さの計算に関心を持って欲しいと思います。
ちなみに、小学5年生以上の生徒さんは秒速を時速、時速を秒速に変換して速さの計算を出来るようにしておく必要があります。算数・数学はもちろんのこと、理科でも速さの計算が出題されます。
しかし、現状速さの計算が出来ない人はかなり多いです。
速さの計算が出来ない理由は、単位(時間・長さ)を覚えていないということもありますが、割合の考え方が理解出来ていないケースも非常に多いです。
例えば、18分は60分の3/10だから0.3時間というような関係性が瞬時に出てこないということです。
割合の考え方が苦手な生徒さんは、倍の計算や考え方が理解出来ていないという原因に起因します。
この倍の計算は4年生で出題されているので、要は速さの問題がずっと解けない生徒さんは4年生から算数につまずいている訳です。
学習というのは多くの科目で繋がりがありますので、きちんと基礎学習しないことには「今は苦手だけど、そのうち分かるようになる。」という事はありません。基礎を積み重ねて、その先に今があると考えましょう。