読解力・語彙力こそが、全ての学習の源泉! [代表:宮谷]
今週のblogは勉強以外のネタが続いたので、学習塾らしく勉強ネタにしたいと思います(笑)
この10年間の学習塾に来られる多くの生徒さんの共通テーマは「読解力・語彙力」と言っても過言ではありません。
2011-2013年に改訂された小学校から高校生の指導内容(学習指導要領)では、「ゆとり教育」が終焉を迎え「考える力」の強化が主眼に置かれました。
その「考える」学習を理解し問題を解くためには、情報を正確に・立体的に読みとく力、つまり読解力が必要となってのです。
ここから一気に学校の定期テストの平均点は下がり、そこから10年以上上昇の兆しを見せません。
つまり「読解力」はこの10年以上、学習につまずく生徒さんの共通テーマとなったわけです。
「読解力」以上に深刻なのは、「語彙力」です。
「語彙力」とは、詳しく説明すると
「物や事象を説明したり、ある言葉を他の表現に言い換えたりすることで、 相手や場面にあわせて、よりわかりやすく、説明、表現することができる力」
例えば、「ぎくしゃく」という言葉がありますが、この語彙の説明が出来る人は中学生で42%しかいません。
国語の物語文で、登場人物の関係が「ぎくしゃく」するような場面は多々ありますが、「ぎくしゃく」という言葉がイメージ出来ないので、その場面の情景を把握することが出来ないのです。
国語だけでなく、数学(算数)・英語など、他の科目でも大きな影響が出ます。
多くの保護者様は、ここに書くまでも無く「読解力・語彙力」が大切なことはすでにおわかり頂いていると思います。
しかし、一番大きな課題は、この2つの力の改善には非常に時間が掛かることです。
1週間学んだからといって、すぐに改善は出来ないのです。
それぞれの言葉の意味や利用シーンを学び、実際に様々な場面で使ってみて始めて身につくものだからです。
つまり、読書・辞書引き・会話・勉強、様々な努力の先に「読解力・語彙力」があるわけです。
そうは言っても、時間は限られているので、体系的に短期間で学びたいものです。
当教室でお勧めしている教材を紹介いたします。
①ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集[一文力編]
ふくしま式の教材は、当教室の国語力強化コースや季節講習でも利用している教材です。
先ほど申し上げた言葉の利用シーンを想定した教材で、大人が勉強しても”なるほど”と気づきがある教材です。
一文力編は、その中でも言葉の「係り受け」を整えるための問題に特化した問題集で、保護者さんが気になるお子様の「て・に・を・は」の改善を図れます。
購入は一般の書籍やAmazonから可能です。夏休み後半で十分に学べる文量です。
②論理エンジンスパイラル
ふくしま式は少し難しい…という生徒さんにとって最適なのが、倫理エンジンスパイラルシリーズです。
「イコールの関係」「対立関係」「因果関係」といった論理関係は、論理的な読解力や記述力を高めるための軸となる関係です。
小学校1年生から学ぶことが出来るシリーズで、実際にこの夏期講習で小学校1年生の生徒さんに取り組んでもらいましたが、楽しみながら取り組めるのでとても集中して実施出来ました。
購入は塾専用の教材卸会社から購入しなければなりませんので、当教室にお声がけ下さい。1冊1,500円〜1,800円+取り寄せ送料です。
1日3-4単元解けば、1冊1週間位で終わらせることが出来るので、ある程度シリーズをまとめて購入しておくのが良いかと思います。