15世紀のグローバリゼーション! 現代に繋がる時代の流れ!! [代表:宮谷]
「地球史マップ」を読み始めて1週間経過しましたが、最後まで読了することが出来ました。
後半は国家の成立から始まり、現代社会の様々な問題(人口、食料、気候、環境等)まで、まさに地球の歴史を理解するうえで、本当に多くの事柄を知ることが出来る書籍でした。
後半で興味深く読んだのが、15世紀以降のグローバリゼーションです。
(15世紀のグローバリゼーション)
出典:L’Histoire
ヨーロッパの台頭と航路・技術の発展で、世界中が繋がり始めました。
最初は、金属や穀物・織物などの輸出入でしたが、そのうち植民地支配が進み、奴隷貿易が開始されていきます。
(世界の航路網)
出典:L’Histoire
ヨーロッパが台頭した理由は、自国では枯渇した、もしくは存在しない資源を求めて海外へ目を向けたことが始まりです。
(奴隷貿易)
出典:L’Histoire
日本が第二次世界大戦で、アジア各国に新出した理由と似ています。似ているというか、当時はそういう考え方が世界では当たり前だったとも言えます。日本の場合は、資源が無かったことと、ヨーロッパ・アメリカ等からの支配を恐れてという側面が大きかったと思います。
ナチス・ドイツのホロコーストのように、人種による大量虐殺が起こるなど、このグローバリゼーションの行き着く先は、人間どおしの憎しみでした。
(戦争と環境破壊)
結局、この15世紀以降のグローバリゼーションは、1900年以降に大きな2つの大戦に繋がり、そして現在でも世界の様々な地域での戦争・紛争に繋がっています。
地球史マップを読むことで、地球の歴史や人類の歴史を学ぶことが出来ましたが、最後は書籍から現代に生きる我々への呼びかけのような終わり方でした。これを読んでどう感じるかは人それぞれですが、一つの学びとしてとても有意義な書籍でした。