AIによる不登校予測、多様化学校の設置! [代表:宮谷]
今日は、保護者の皆さんに知って頂きたい情報を二つ書きたいと思います。
まず、この2つに共通するテーマは、不登校対策に関するニュースです。
不登校は、町田市はもちろん、全国的に大きなテーマとなっており、特にコロナ禍以降顕著です。
文部科学省が昨年公表した調査によると、
小中29万人、不登校児童生徒数が過去最多に 文科省調べ
全国で約29万人の小中学生が不登校となっており、前年度から22%も増えたとのことです。グラフを見ると、その急激な増加に驚かされます。
あくまでも、一定の基準を超えた不登校の生徒さんの数ですから、その基準には至らずとも、ランダムに学校を休む生徒さんも含めたら、実際はより多くの人数になるものと思われます。
そういった中で、不登校に関するニュースが2つ気になりました。
まずひとつめです、
戸田市「AIで不登校予測」、9割の学校が「信頼性高い」と評価するも残る課題
「ダッシュボード」連携で教育データ活用を推進
埼玉県戸田市で、データを活用しAIモデルを構築することで、子どもたちのSOSを早期発見、不登校を防ぐというものです。
今までは先生たちの経験則・報告をベースに対応していたものを、データで精度高く予測出来るこの取り組みの意義は大きいと思います。
一方で、この記事にある通り、データの鮮度や、データの更新が手作業であるなど、課題も沢山あるようです。ただ、いずれも解決可能な課題と思いますので、より良いモデルになり、全国に横展開出来ると良いなと思いました。
二つ目は、我が町田市の取り組みです。
学びの多様化学校の設置について
町田市の不登校は、この5年間で小学生が2.6倍、中学生が1.5倍と急増しています。
おそらく多くの保護者さんが実感をされていることかと思います。我々も、不登校になられた生徒さんの学習相談が増えていることを実感しています。
この多様化学校は、様々な事情で在籍校に通うことが難しい生徒さんを、新たな環境で再チャレンジすることを支援する仕組みです。
今も町田市教育センターに「けやき・くすのき教室」という仕組みがありますが、どうしても多学年混合でのサポートになったり、カリキュラムが在籍校とは違うので、学習面で不十分という課題がありました。
それを改善するのが多様化学校です。
しかし、この多様化学校にも課題があります。
町田市の場合は、一旦多様化学校候補地(南成瀬小学校)の空きが出るまで、現在の教育センター内で2025年度から運営が開始されます。
しかし、この教育センターのせよ、南成瀬小学校にせよ、非常に広い面積をほこる町田市各所から通うのは、生徒さんひとりでは困難な場合が多いと思います。保護者さんや周囲の送迎協力が欠かせません。
南成瀬となると、相原や小山など北の方の方は送迎したとしても、往復で1時間以上掛かるのではないでしょうか。
せめて、最低でも北部・中央部・南部と3箇所位あると良いなと思いました。
場所、教師、スタッフ、給食、予算、その他様々な要因があるので、そう簡単にことは運ばないかもしれませんが、是非多様化学校の拡充があると、救われる生徒さんも多いのでは無いでしょうか。