学習の効率性を考えれば丁寧に学習するのに限るが・・! [代表:宮谷]
鶴川教室は昨日25日(土)から1学期期末テスト対策授業を開始しました。
他の忠生教室や木曽教室と比べるとスタートのタイミングが早いのですが、それは鶴川中学校の定期テストが他の学校より2週間スタートが早いからです。
昨日登校してくれた生徒さんの学習内容は、生徒さんにより様々でした。
通常授業で数学と英語のテスト予想範囲が終っている生徒さんは、生徒さんに応じて「通常授業科目の仕上げ」「他の科目の学習」の学習に取り組みました。
テスト予想範囲が終っていない生徒さんは、まずは通常受講科目の予想範囲を終わらせることを念頭に学習を進めました。
後者の生徒さんは、中学3年生であれば因数分解や平方根の学習、中学2年生であれば連立方程式の学習に取り組んだ生徒さんが多いです。
特に2年生の連立方程式については、中学2年生の数学の中でも「鬼門」となる単元で、先日のblogでも書きました。
解き方だけでなく、「確かめの計算」など丁寧なプロセスが何よりも重要です。
しかし、昨日その範囲を実施した生徒さんの多くが「確かめの計算」をせずに問題を進めようとします。
「確かめの計算の方法」が分からないのではなく、「面倒だからやらない(=中学2年生特有の現象)」という要素が強いです。当然ながら、確かめの計算をしないと、途中の計算のミスに気づくことが出来ません。
ここで「丁寧に学習して精度をあげる」ことと、「面倒な手順は飛ばして精度が落ちる」学習のどちらが、効率的か計算してみましょう。
①確かめの計算をしっかり行い解く → 確かめの計算を1分(実際はそんなに掛からない)とし、1問あたり3分掛かるとする。正解率は100%とする。
②確かめの計算をせずに、大雑把に解く →1問あたり2分掛かるとする。正解率は60%とする。間違えた問題は類題を復習する。
(前提)総問題数は10問とする。復習での正解率は80%とする。
上記の条件で計算してみると、10問正解するのに・・、
①の条件の場合は、10問を30分でクリア出来ます。
②の条件の場合は、20分(1周目)+8分(2周目)+2分(3周目)+講師の間違えた問題の解説10-15分=40-45分
丁寧に学習した場合と、そうでない場合は時間的に1.5倍の違いになります。実際はもっと時間差は大きく、②の生徒さんの場合は考え込む時間が長く、2-3倍の時間差になることも珍しくありません。
不思議なもので、何度も解き直し・復習をしなければいけないし、時間も長く掛かってしまう非効率な解き方で進めていくのでしょうか。それは、やはり思春期真っ只中で、受験の意識がまだきちんと芽生えていない中学2年生だからです。
さらに学校でのテストでは、「得点」という大きな差になるでしょう。
では、その面倒な作業を嫌がる生徒さんにはどのような対応が考えられるか・・ということですが、それは根気強くチェック・指導して、見本式を書いて示し、それを模倣して書いてもらう。このような丁寧な指導が必要です。
なかなかご家庭や学校ではこういった学習や指導は難しいので、こういった部分が塾に来て頂く意味かなと思います。
なお、当然ながらこういった根気強い指導は、指導する側もとても大変です。私も昨日登校した生徒さんに繰り返し、「確かめの計算の必要性」を伝え、それを実践してもらうように持っていく指導を行いましたが、授業が終わった時にはぐったりました(笑)。
それでも先のblogのように生徒さんが良い得点を取れると大変うれしい気持ちになります。そういった風景を生徒さんと共有出来るよう、根気強い指導を続けていきたいと思います。