社会インフラの維持に関するニュースに関心を持とう!その理由は? [代表:宮谷]
今朝のテレビニュースで、敷設から50年以上経過した水道管の交換工事のニュースが流れていました。
いま全国で水道管の交換工事が高頻度で行われています。
実際に車で走っていると、交換工事に伴う道路渋滞があちこちであります。明らかに以前より多くなった印象です。
調べてみると、いま全国では水道管の破裂事故が頻発しているとのこと。
国内の水道管の多くは、その多くが1970年以降に敷設され、総延長74万キロのうち、約15万キロが法定耐用年数(40年)を超えて使用されているようです。
所管する厚生労働省の試算では、すべて交換するのに約140年!掛かるとのことです。
1970年代と言うと高度経済成長期ですが、その当時の水道管のほとんどはコンクリートや鉄管でしょうから、老朽化や地震による破損は避けられないところです。
これから日本は人口減が加速しますが、特に人口減が激しい地方都市部においては、その交換の費用をいかに捻出するかが課題です。
今朝のテレビニュースでは、AIを活用して破損確率が高いところを導き出し、そこから重点的に交換を進めているとのことでした。
おそらく地震の発生頻度、地盤、事故が多い地域、敷設年などのデータを組み合わせて計算しているのだと思います。
ちなみに水道管の老朽化率のワーストは大阪府で30%強、2位は神奈川県で25%だそうです。
皆さんがお住まいの東京は16%で、平均より少し下とのこと。
人口減により水道代が上がったり、老朽化した水道をそのまま使い続けて、きれいな水が出てこなくなったり、今後色々弊害が起こることが予想されます。
「水道をひねっただけで綺麗な水が出てくる。」「スイッチを入れただけで照明が明るく付く。」
誰しも当たり前と感じていることも、今後はそうもいかなくなる可能性があります。
なお、なぜ今日このようなblogを書いたかというと、高校入試における小論文・作文や面接で、「少子高齢化社会における課題」というテーマは良く出題されるからです。
特に中堅から上位校(町田高校の小論文では頻出)を目指す生徒さんは、日頃からこういった社会テーマを把握・理解しておく必要があります。
社会インフラの維持(鉄道・バスの乗務員確保、学校の統廃合、病院の維持)は、喫緊の課題としてニュース報道でもよく取り上げられますので、そういった学校を目指す生徒さんのご家庭は、普段からよくチェックしておくことをお勧めいたします。