勉強と部活の両立は可能か? [代表:宮谷] 保護者さんからの質問で多い内容です。 「勉強と部活の両立は可能か?どうすれば良いか?」 答えとしては、 「人によるし、部活による。」というお答えになります。 正直に申し上げると、ここ数年の中学生の環境では部活と勉強がきちんと両立する生徒さんは、全体の2〜3割程度だと思います。 両立はかなりが難しい状況になっており、よほど意識をしっかり持って勉強に取り組むか、比較的活動曜日が少ない部活を選択するか、両立させるには何かしらの条件が必要となっています。 理由としては、「学習指導要領の変化」が一番の影響です。 本Blogでも度々述べていますが、国が定める標準的な学習内容は、「難しくなり、量が増えている」からです。 活動曜日や練習時間、試合が多い部活となると、勉強時間を確保することが出来ません。それに、体力がまだしっかりついていない中学生だと、部活後には疲れてしまい、食事を取ってお風呂に入ると、体と脳が「寝るしか無い状態」になってしまいます。 最近は学校の宿題もほぼ無い・少ない状況なので、勉強は学校の授業のみ・・という生徒さんも少なくありません(塾に行っていない場合)。 当然ながら学校の授業は教科書の量が増えたことから、進捗スピードが早くなります。理科や社会は1回のテストで教科書の80から100ページ近く範囲が指定されているので、授業スピードが早い中で、一度の学校の授業だけで覚えられるはずがありません。 それだけの量になると、少なくともワーク教材を3から4回は解くことが必要ですので、部活動が停止になる10日間の仕上げだけでは十分にやりきれないことも多いでしょう。特に実技科目のある期末テストはそうなりますね。 また、他の習い事やクラブチームで土日や部活の休みが潰れてしまう生徒さんはなおさらです。勉強が苦手な生徒さんの場合は、特に時間の使い方の優先順位を決定することや、習い事・クラブチーム・部活の調整が必要になってきます。 子供たちが、この時間や優先順位の整理をするにはなかなか難しいところがあるので、まずは保護者さんの目でしっかりとフィルターを掛けて下さい。 また、それでもお子さんが「全部やりたい。」という場合は、約束事を決めておく必要があるでしょう。「成績の下限値や、勉強時間、ゲームやスマホの使い方・利用時間等」色々約束すべきことはあるはずです。 いずれにせよ、現状の指導要領に立ち向かうには、「学習時間の確保」と「理解が定着するまで繰り返し解くこと」が何よりも必要です。そのためには、小学校から十分に学習貯金を貯めておくこと、お子さんのキャパシティに見合った部活動・習い事の管理が必要です。決してお子さん任せにはならないようにすることが重要です(過度な干渉もよくありませんが)。 お子さんと将来の方向性をよく話し合い、それに見合った生活習慣や学習計画をご検討下さい。もちろん、個別学習のセルモがその一助として貢献させていただきます。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.10.16 BACK NEXT 一覧へ戻る 無料体験学習のお申し込みやお問合せは、LINEからでも可能です!