セルモの教室長BLOG

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第3回作文・集団討論練習会[教室長:松本]

本日も当教室のBlogをご覧いただき、誠にありがとうございます。


東京都町田市忠生・木曽の2教室で、デジタルAI学習システムを使い、生徒の学力向上を支援する学習塾「個別学習のセルモ」です。東京都立高校合格率97%超が自慢です。


去る1月19日(日)にJA町田会館にて作文・集団討論練習会を実施いたしました。


本日は公立高校への出願、私立受験と受験生にとって今がまさに正念場ではないでしょうか。


教室でも連日、作文に関する相談や面接練習を自主的に申し込んでくる生徒がおります。完全にスイッチが入っております。私もできる限りのことはしたいと思い、授業の合間に生徒たちと話しております。


本日は「作文」について書きたいと思います。保護者様や生徒たちにとって、今後何かのヒントとなれば幸いです。


多くの作文を読んでまいりましたが、明確に「良い作文」と「響かない作文」はあるものです。では、その違いは何でしょう?


答えは簡単です。「その光景が目に浮かび、共感できるかどうか」につきます。


作文とは大きく分けて「意見文」と「感想文」があります。では昨年の近隣高校のテーマを見てみましょう。


■小川高等学校→あなたにとって「やり抜く力」とは何ですか。 自らの具体的な体験を挙げ、それを踏まえた上でどのような高校生になっていきたいか述べなさい。


■山崎高等学校→「夢を実現させるために」というテーマで作文を書きなさい。


■町田総合高等学校→「努力は人を裏切らない」という言葉があります。あなたが今まで努力してきたことを具体的に挙げ、その経験を入学後どのように生かしたいと思うか、述べなさい。


いかがでしょうか。これらは明らかに「感想文」ですよね。意見文は「考え」を軸に置きますが、感想文は主に「気持ち」を軸に置きます。したがって、共感を呼ぶ光景が目に浮かび、その気持ちが伝わることが大切です。


小川高校であれば、「継続は力なり」という内容を体験を踏まえ具体的に書き、高校生活でどのように生かしていきたいかを書けばよいですね。ただし、気をつけたいことは「どうしたら継続できるのか」を書くことです。「やり抜く力」とは「やり抜く大切さ」ではありません。


先日、生徒が書いてきた作文で、「私にとって大切な人」というテーマがありました。

そこで述べられていた内容は・・・


「私が大切にしたいのは、自分の身近な人や、自分を応援してくれる人だ。なぜなら、そういう人たちこそ自分のことをしっかり見ていてくれるからだ。そういう人たちのために頑張ることが結局、自分自身に返ってくるのだ。」(※一部改変)


そこで生徒に言いました。


「いったいこれは何の悟りだろうか?抽象的過ぎて誰のことかわからない。もしも君を応援してくれている人のことを書きたいなら、その場面を書き、その人がどのように君を応援し、どのような表情を浮かべ、それに対して君がどう思ったのかを書いたほうが伝わんじゃないかな。たとえばお母さんが必死に声を出して応援してくれた、または祈るように下を向いて応援してくれていたと書くだけで伝わるものが違う」


色々な価値観があるかと思いますが、私はこんな感じでアドバイスしております。少なくとも、私がぐっとくる作文とは、現場の状況がわかり、そこで人がどのように振る舞い、何を感じたのかが伝わってくる内容です。


作文が上手な生徒が書いた一例ですが


「陸前高田市へ太鼓のボランティアとして行った。見慣れない街並みを見て、バスの中では緊張感と不安感でいっぱいだった。しかし、演奏が終わると年配の方が寄ってきて『あなたたちはとてもキラキラしていて涙が出た。後ろばかり見ていても仕方がないと思った。』と言ってくれた。私はそれを聞いて、本当に演奏しに来てよかったと思った。」


ちょっと記憶が曖昧で、生徒のように上手に書けませんでしたが、私はとても感動しましたよ。


少なくとも、光景が目に浮かび、気持ちが伝わってきましたから。


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