中学校への進学準備は出来ていますか? [代表:宮谷]
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タイトルの通り、小学校6年生の生徒さんは中学校への進学準備が出来ていますか?9月も中旬に入りましたが、4月はあっという間にやってきます。
準備と言っても、色々あります。中学校は義務教育ですので、第一に考えなければならないことは「勉強」です。
次に、人間性やコミュニケーションの向上を図るため学校が推奨する「部活動」も考えなければなりません。その他、校外活動をされている方もいますので、「勉強」「部活動」「校外活動」のバランスも重要でしょう。
まず「勉強」についてですが、地域的な特徴としては「小学校の勉強を残して進学する」生徒さんがとても多いことです。感覚値ですが、7〜8割以上の生徒さんに「つまずき」があると考えます。それも、少しのつまずきではなく、大きなつまずきです。特に、算数・国語の2科目が厳しい状態です。
例えば、算数では小学校4年生以降の様々な単元が理解出来ていません。具体的には、「小数・分数の四則演算」「がい数」「割合」「速さ」「図形(三角形・四角形・円)」等です。これらが理解出来ていないことで、中学校の数学が解けないことに繋がり、多くの生徒が中学校に入ってから小学校の復習に取り組んでいます。
実際に、忠生・木曽の2教室の半数以上の中学1年生が、この8月・9月で5年生の「割合」を復習しています。その復習も1日で終われば良いのですが、多くの生徒さんが90分授業の場合、おおよそ4〜5回分を掛けて復習しなければいけない状態です。「パーセント」「歩合」「仕入れ・定価・値引き」等の言葉や単位の変換が出来ず、一から勉強し直す状態の生徒さんがほとんどです。
この「一からやり直し」の状態の生徒さんだと、週に2回数学を受講されている場合でも、2週間〜3週間掛かるわけで、その間中学校の勉強は停滞します。
実際、これらの生徒さんは5年生の「割合」に進み、急に分からなくなったわけではなく、関連する単元の「分数」「倍の計算」なども理解が薄いケースが多く、これらを本格的に学習する4年生から学習に「つまずき」が発生していたと言っても良いでしょう。
勉強がこういう状態で、果たして「部活動」や「校外活動」に費やす時間を作ることが出来るでしょうか?部活動によっては、毎日練習があり、土日も大会等で時間が潰れる場合があります。成長期の中学生は、部活動で体力を使い果たす生徒さんも多く、家に帰って勉強する余力が残っていません。
ここにさらに「校外活動」が加わると、さらに時間や体力を消費し、生徒さんの中で優先順位の低い勉強は、ますます状態が悪化します。
このような状態を防ぐためには、「小学校の勉強は小学生のうちに」をテーマに、苦手な科目や単元を潰しこむしかありません。保護者さんの役割として重要なことは、まずはお子さんのコンディションがどのような状態であるかを正確に見極めることです。
我々学習塾で行っている模擬試験を受けてみるのも良いでしょう。正確に成績や苦手な単元が分かります。また、塾に電話して頂き「理解状況の総合チェックをお願いしたい。」と頼めば、理解確認のためのプリントを用意してくれるはずです。
コンディションが明確になれば、あとはどのような優先順位で、どれくら時間やコストを掛けて改善していくか、全体の学習プランを立てましょう。場合によっては、校外活動も整理しなければならない場合もあります。中学校1年生の場合だと、部活動のペースを落とさないと行けないかもしれません。ちなみに部活動に参加しないからと言って、内申点や受験に響くことはありません。
長文となりましたが、とにかく「早め早めの確認が吉」です。決して「中学校に入ったら塾に行こうかな?」というような曖昧な考え方はしないで下さい。まずは冷静にきちんとコンディションを確認することが第一優先でしょう。