痛ましい事件を防ぐには 痛ましい事件が起きました。 昨日、福岡県大川市の小学校でサッカーゴールが倒れて、小学校4年生の男子児童が亡くなってしまいました。 http://mainichi.jp/articles/20170114/k00/00m/040/052000c 死亡まではいかずとも、大けがをする例が一定期間ごとに起きるこのサッカーゴールの問題。昔から根本的な改善が取られていません。 まず今回の事故は、本来4箇所固定しなければならないところが2箇所しか固定されていなかったと言うこと、また毎月点検が義務づけられているのに数ヶ月点検がされていなかったことなどが、事故の発生要因です。 特にこの点検義務がされていなかったことが、最近の世の中の風潮を表しているような気がします。おそらく「きっと誰かがやっているだとう」「まあルール通り点検しなくても、たまにで良いだろう。」というのが学校内にはあったのではないでしょうか? この世の中の風潮と言うのは、サッカーゴールに限った話ではありません。私がここ最近遭遇した例では、とあるコンビニエンスストアの前で、きょろきょろ周りを見渡す若干挙動不審なおばあさんがいたのですが、周囲に歩いている人は気にしているそぶりを見せるものの誰も声を掛けません。気になって声を掛けるために近づいてみると、何と頭から血を流しているでは無いですか。 話を聞くと、どうもずいぶん遠方からその場所まで来てしまい、迷子になったというでは無いですか。自宅の住所や電話番号などが混乱していて分からないと言うことだったので、もしかすると少し痴呆が入っておられたのかも知れません。 すぐにコンビニエンスストアの店員に事情を話し、店舗から119に電話してもらいました。救急隊と救急から連絡を入れたのでしょうか、警察の方も来られ対応して下さることになりました。 後ほど関係者の方から私の携帯まで連絡を頂いたのですが、老人介護施設に入っておられる方で徘徊してしまった結果、バスにのり見知らぬ場所で降り躓いて怪我をしたとのことでした。 このケースで言うと、おそらく私が気付く前にそのおばあさんに何かあると感じていた人は何人かいたはずです。しかし、「面倒に巻き込まれたく無い」「誰かが対応してくれるはずだ」と思ったのか、誰も対応しませんでした。「他人に無関心な風潮」の典型的な例でした。 そのまま放置していたら、場合によっては怪我もしていたので大変な状況になっていたかもしれません。サッカーゴールも、おそらく誰かしらは「固定されておらず危ないな?」「ずいぶん古いけど、安全性は大丈夫かな?」と思った大人はいたはずです。ところが、「誰かが対応するだろう」と思った結果が、今回の事故です。 まずは少しでも疑問や気づきがあったら勇気を持って確認すること。何も無ければ問題無いわけです。また、今回の設備点検については、ルール通り点検がされているか第三者チェックが必要と考えます。学校の自主性に任せるのでは無く、教育委員会や市が独自の立場でチェックする。そういった組織やルール作りが必要です。 とりあえずは全国の類似の設備がある場所は一斉点検して欲しいですね。痛ましい事故が無くなることを望みます。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 2017.01.14 BACK NEXT 一覧へ戻る 無料体験学習のお申し込みやお問合せは、LINEからでも可能です!