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【地理の時事問題】黒潮大蛇行が終わり、漁業資源は復活するか? [代表:宮谷]

昨日、「サンマ」「スルメイカ」が豊漁とのニュース報道がありました。

👉 読売新聞記事はこちら


この背景には、7年続いた「黒潮の大蛇行」が終わったことが関係しているかもしれないとのことです。


長期化する黒潮大蛇行 過去最長7年目に突入 漁業や気候にも影響 専門家「当面続く」:東京新聞デジタル

(東京新聞より)


■黒潮大蛇行とは?

太平洋を流れる暖流「黒潮」が、本州南岸から大きく離れて蛇行する現象のことを言います。


2017年8月から2025年4月まで、**約7年9ヶ月間(過去最長)**続きましたが、今年5月以降は終息したとみられています。


この大蛇行により、伊勢海老やしらすなどの水産資源が激減


また、海水温や気候への影響、さらには船の航路にも影響を及ぼしました。


■なぜ黒潮は蛇行したのか?


主な要因とされるのは、黒潮の流れを弱める偏西風(へんせいふう)の南北変動です。下記のイラストを見ると、まさに親潮と偏西風は並行していることが分かります

今夜にも新たな熱帯低気圧発生 偏西風が南下し進路に変化か - ウェザーニュース

(ウェザーニュースより)


ただし、根本的な原因はまだ完全には解明されていません。


偏西風の蛇行は、近年の地球温暖化や異常気象の一因とされており、まさにその「余波」と言える現象です。


■漁業現場では…

不漁続きのスルメイカが豊漁 「海のダイヤ」本マグロが増えすぎて「厄介者」に(テレ朝NEWS)|dメニューニュース(NTTドコモ)

※Dメニューニュースより

黒潮の大蛇行が終息し、サンマやスルメイカの漁獲量が回復傾向にあるのは喜ばしいことです。


しかし、こちらのニュースによると、

「漁獲制限にまもなく達するため、漁に出られない」という現場の声も報じられています。


自然環境の回復が見られる一方で、資源保護のための規制がある――。


漁業関係者にとっては非常に難しいバランスが求められています。


■学習へのヒント

この話題は、中学生・高校生の地理の時事問題として出題される可能性があります。


「黒潮」「偏西風」「海洋資源」「温暖化」などのキーワードを中心に、

ニュースと地理を結びつけて理解しておきましょう。

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