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受験モードに入れない…保護者様からのご相談!  [代表:宮谷]

昨日、中学3年生の保護者様より、夏期講習受講に関するご相談を頂きました。

説明を受けるカップル・夫婦のイラスト

「受験生ではあるけれど、受験に向けての意識がまだ低いように感じています。夏期講習の受講プランも自分で決めれない。どうしたら意識を上げていけるでしょうか?」


このようなご相談は、ここ数年、保護者様から多く寄せられるようになっています。


特にコロナ禍以降、顕著になってきた傾向でもあります。


◇受験の「緊張感」が感じにくい時代に


現在の学校現場では、受験に関する話題をあまり取り上げなくなりました。受験に関する学校内説明会が無い場合もあります。

パイプ椅子に座る学生のイラスト(ブレザー)
受験だけでなく、日常の行動面でも、よほどのことがない限り、生徒に強いプレッシャーをかけるような場面が減っています。


これは一見、生徒にとって優しい環境のように思えますが、実は「適度な緊張感」が持ちにくいという面もあります。


その結果として、周囲に“受験モード”の空気が漂わず、生徒本人の意識の切り替えが遅れるケースが多く見受けられるのです。


◇すでに切り替えられている生徒さんもいます


もちろん、すでに受験生としての意識を持ち、日々の学習にしっかり取り組んでいる生徒さんもいます。


そういった生徒さんには、主に以下の2つのタイプがあります。

◇目標校や将来の進路が明確なタイプ
 目指す高校や職業があり、そこに到達するために必要な偏差値や点数も理解しているため、自ら進んで学習に取り組んでいます


◇将来の目標は不明確でも、今頑張らないと大変になると理解しているタイプ
 例えば兄弟姉妹の受験を見ていたり、過去の自分の経験から「今やらないと後が大変だ」と感覚的に理解しており、前向きに取り組めています。


後者の場合、学習内容や量についての見通しが甘い場合もあるため、私たちのアドバイスが必要です。


◇どちらのタイプでもない場合は…

「うちの子は、どちらのタイプでもない気がします…」


そう感じられる保護者様もいらっしゃると思います。


このようなケースでは、受験直前まで周囲がレールを敷き、背中を押し続ける必要があります。


試験3ヶ月前にスイッチが入る生徒もいれば、1ヶ月前、あるいは最後の1週間でやっと本気になる生徒もいます。


大切なことは、**「壁を乗り越えること」**であり、乗り越えるタイミングは人それぞれです。


◇私たちにできること、保護者様にお願いしたいこと


最後ギリギリになって頑張り始める生徒を支えるのは、精神的にも体力的にも大変です。


しかし、受験という経験を「中途半端なまま終える」ことだけは避けなければなりません。


私たち塾側も、保護者様と同様に、生徒たちの行動にやきもきする場面は少なくありません。


でも、感情的にならず、冷静に、長期的視点で見守る姿勢が大切です。


お子様が「今」本気でなくても、「いずれ」本気になる可能性があると信じて、必要なサポートを共に続けていきましょう。

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