根気強く指導する! [代表:宮谷] 学習の理解を深めるには、何よりも「丁寧な学習」が必要です。 なかなか精度高く問題が正解しない生徒さんを見ていると、共通の課題があります。 例えば数学の計算問題では、 ①講師が見本で書いた模範解答の式を、自らは書き写さない。 ②復習する際は、せっかく見本を示して貰った模範解答と違うやり方で解こうとする。 こういった共通点があります。 ①については、なぜ書き写さないか聞いてみると、「面倒だから。」と答える生徒さんが多いです。割と素直に答えます(笑)。 ②についても聞いてみると、「この解き方のほうが解きやすい。」と答える生徒さんが多いです。 面倒と感じる生徒にどう実践してもらうか、正解しない解き方を頑なに信じている生徒にどう考え方を変えてもらうか、指導側の対応力が求められます。 まさにこのパターンの生徒さんが先日いたので、以下のような対応をしました。 誤答による復習の回数・掛かっている時間を示し説明しました。 その生徒さんは1つの単元(8問の計算)のクリアに50分近く掛かっていたのですが、実際には8問で50分ではなく、類題復習を行っているので20問近く解いていることになります。 仮に1問2分として、正しい解き方で精度高くスムーズにクリア出来れば15分程度で終わります。 35分ロスしていることになるので、もし正しい解き方をきちんと実践できていれば3単元程度は解けたことになります。 そのことを説明すると、「僕は無駄なことをしているということですよね?」と返答があったので、 「無駄とは言わないけど、定期テストに向けてまだまだ範囲が残っている中で、今のやり方をやっていたら範囲が終わらないし、定期テストは一発勝負なのだから、最初から精度の高い解き方を実践すべきじゃない?」と伝えました。 「分かりました。」と解答があったので、その後は生徒さんの手元を良く見ながら問題を進めてもらいました。 その日は指導した解法に比較的近い形で丁寧に解けていましたが、次の数学の確認テストではまた彼の精度の低い解き方に戻っていたので、修正の道のりは続きます。 一度間違えて覚えた解法の修正するには意外と時間が掛かります。 このあたりは根気強く対応していくしかありません。 「え?なんで間違う可能性が高い解き方をずっとしていくの?」と保護者さんは疑問に思うかもしれませんが、 この生徒さんも含め、間違えた解き方でも「過去に何度かたまたま正解した。」ことがあって、その正解したときの印象が強いのでしょうね。 ひよこが「最初に見たものを親と思ってしまう。」のに近いかもしれません。 いずれにせよ、精度高く正解しないと意味が無いので、精度高く解けるまで根気強く指導するのみです。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2025.04.23NEW