セルモの教室長BLOG

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近現代史の質問をしてください [教室長:松本]

昨夜、とある生徒から依頼を受けました。


「先生、飛鳥から江戸はある程度わかってきたので近現代史の質問をしてください。」


確かに都立入試問題の社会の大問4の前半(飛鳥・奈良・平安・鎌倉・室町・江戸)はある程度仕上がってきた印象です。


それに対して、大問4の後半の近現代史が曖昧な生徒はまだ多いです。


明治であれば出題傾向が高いのが北九州の八幡製鉄所(1901年)、群馬県の富岡製糸場(1872年)、そして渋沢栄一の大阪紡績会社(1882年)です。令和5年度でこの並べ替え問題が出題されております。


八幡製鉄所がなぜ北九州にあるのか、それは鉄鉱石が中国大陸から輸入されたからです。また1901年は日露戦争の直前であり、軽工業から重工業への転換期でもありました。


歴史を学ぶ時は「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の5W1Hを大切にしてください。これは社会に出てからも同じく大切なことです。


その他にも


1902年 日英同盟

1904年 日露戦争

1910年 韓国併合

1911年 辛亥革命 孫文 三民主義

1912年 中華民国建国

1914年 サラエボ事件

1919年 パリ講和会議 ベルサイユ条約

1920年 国際連盟

1923年 関東大震災

1925年 普通選挙法 治安維持法

1929年 世界恐慌

1931年 満州事変

1932年 五・一五事件

1933年 国際連盟脱退

1936年 二・二六事件

1937年 日中戦争

1938年 国家総動員法

1945年 終戦 GHQ

1947年 日本国憲法公布

1950年 朝鮮戦争

1951年 サンフランシスコ平和条約

1956年 日ソ共同宣言

1960年 ベトナム戦争(開始年は諸説あり)

1965年 日韓基本条約

1970年 大阪万博

1972年 日中共同声明 沖縄返還

1973年 石油危機

1980年台バブル経済

1991年 ソビエト連邦の崩壊


など、おさえておきたい年号があります。太字は都立入試問題で出題傾向の高いものです。


教室で一緒に学んできた生徒であれば、相当詳しい生徒もいると思います。生徒同士で質問し合っている姿もたびたび見てきました。それもまた良い学習です。


覚えることにきりがないと言えばきりがないのですが、投げ出さずに最後まで自分のベストを尽くした先に「合格」という二文字が待っております。応援しております。

中学生英語の難化に準備出来ていますか? [代表:宮谷]

英語を極端に苦手にする生徒さんが、2021年以降激増しています。

プレゼンテーションのイラスト「ホワイトボード・右肩上がりのグラフ・男性」

ここ最近体験に来られる中学生の多くが、基本的な文法ルールを理解出来ていない課題があります。

ルールブックのイラスト

以前は数学を苦手とする生徒さんが10人いれば、英語は5-6人という感じでしたが、ここ最近は8-9人が苦手という感じです。なぜそこまで増えてきたのでしょうか?


2021年は中学校の指導要領改訂(=教科書改訂)が行われましたが、この新指導要領では以下のような変更がありました。


・四技能(読む・書く・聞く・話す)の中で、聞く・話すを強化するためオールイングリッシュによる授業

・高校文法の中学校前倒し(仮定法など)、中学校文法の学年前倒し(過去形が1年生へ、受動態が2年生へなど)

・英単語数が約1.4倍に(1,800から2,500語)

英語の音読のイラスト


一番の課題は多くの生徒さんに「文法知識」が備わっていないことです。


be動詞・一般動詞や冠詞・名詞・形容詞など、従来中学1年生の4月に習う内容が、中学校の学校授業では「小学校で習った」こととなっており、文法ルールの説明は省略されます。

英語のスピーキングのイラスト

では一方、小学校の英語ではこれらの説明が具体的になされているかというと、これは「先生による。」という回答になります。


生徒たちに聞く限りでは、基本的な文法ルールや日本語と英語の変換ルールなどを説明している小学校は少数です。

子供向け英語教室のイラスト

つまり、小学校でも中学校でも説明が無いので、よく分からないまま進学してしまっているということになります。

男の子の表情のイラスト「疑問」

日本語と英語はそもそも成り立ちが全く異なる言語で、ルールが異なるだけでなく、音程も真反対の言語です。


英語に近い言語の国と違い、日本人は英語を覚えづらい環境にいるのです。だからこそ、体系的に・意識的に学習していく必要があります。

地球のイラスト(日本中心)

さて、現状この学習指導要領の変更は失敗と言われていますが、まだ次の指導要領が実施されるまで5年あります。


実は2025年4月から中学校の英語の教科書が変更されます。


光村図書のHere We Go!から、三省堂のNEW CROWNになります。今までの教科書よりも、より実践的な内容になります。

https://tb.sanseido-publ.co.jp/07ncpr/


次の画像はNEW CROWN 1年生の一番最初のページになりますが、

What subject do you like?(あなたの好きな科目は何ですか?)

I like English. How about you?(私は英語が好きです。 貴方はどうですか?)


まず、疑問詞のWhat その後のlikeは一般動詞です。


つまり、疑問詞を使った一般動詞の疑問文について知っておく必要があります。

英語の授業をする外国人の先生のイラスト

小学校の英語の教科書でも出てきた表現ですが、果たして生徒さんは覚えているでしょうか?


How about you?は、Howを使った頻出会話表現の一つですが、こちらも小学校の教科書に掲載されています。


その時に、きちんと表現の意味や文法ルールについて理解出来ていれば問題ないのですが、そうでなければ中学校の授業はオールイングリッシュなので、聞き取るのが精一杯で、意味の把握までは難しいと思います。


さらにページの下には、他の好きな教科を答えないといけません。


数学や理科・社会は、何という単語なのか?小学生英単語で出題がありましたが、スペルも含めて覚えているでしょうか?


相当な準備をしておく必要がおわかり頂けたかと思います。


現、小学4年生以上の生徒さんは、これらの内容を踏まえて中学校進学前までに準備をしておきましょう。

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