セルモの教室長BLOG

Selmo Blog

中学2年生は一次関数に突入! 最大危険領域です!! [代表:宮谷]

1学期期末テストが終わり、中学2年生で連立方程式の利用の学習が終わった生徒さんはいよいよ「一次関数」の学習に入っていきます。

ちなみに連立方程式の利用も苦手な生徒さんが多く、ここで時間を要している場合もあります。ただ、テストでは1問あたりの配点が大きい単元なので、踏ん張って理解出来るようにしていきましょう。

決心した人のイラスト(女性)

さて、タイトルに「最大危険領域」と書きましたが、この一次関数以降の単元は「図形の合同・証明」「確率」「四分位数と箱ひげ図」と難易度の高い単元が続き、数学を完全に諦めてしまう生徒さんが大変多いことで有名(教育業界では)です。

「心機一転」のイラスト(男性)

学校での平均点も100点満点で30点台に落ちてしまう学校もあり、2年生の後半から数学の改善目的で塾へのお問い合わせが大変増えます。


しかし、これだけ沢山の領域を基礎から復習するのはとても大変なので、出来れば夏休みが終わるまでに課題を解決しておきたいところです。

勉強しすぎの子供のイラスト(女性)

なぜ一次関数が難しいかと言うと、

①用語が難解で理解出来ない。

②計算は連立方程式までを完璧に使いこなせないと解けない。

③グラフの作成方法が分からない、書けない。

④式とグラフの関連性が理解出来ない。

辛そうに階段を登る人のイラスト(男性)

と、分からなくなるいくつかのステップがありますが、最近は①の段階でつまずく生徒さんがとても多く用語の意味や式との関係性をはっきり理解しておく必要があります。


勝った人のイラスト(男性)

例えば、「変化の割合」という言葉がありますが、「傾き」「比例定数」と同じ事柄を表す3つの言葉があります。


それぞれ使う場面が異なるのですが、保護者さんの多くは「傾き」という言葉だけ学んだ方も多いので、お子さんから質問を受けてもなかなか回答が難しいです。

入り組んだ迷路を歩く人のイラスト

それだけ数学も複雑化しています。


ちなみに、ごくごく簡単に説明すると、


①変化の割合 xが増える量に対して、yがどれくらい増えるかをはかるもの。→表や文章題で使う用語

②傾き 直線の傾きの度合い(斜め具合)。 →グラフの問題で使う用語

③比例定数 横の変化の数と縦の対応の数が一致するとき,その関係を比例とし,その数を比例定数とする → 式や表で使う用語


という違いになります。


数学が苦手な生徒さんや、読解力に不安を持つ生徒さんだと、この解説をしただけで混乱することがおわかり頂けるかと思います。

学習する目的をきちんと伝えて指導したい! [代表:宮谷]

6月最後の週末です。近隣に青いあじさいがとても綺麗に咲いているご家庭がありました。心癒されました。

夏期講習のご提案書は保護者様のお手元に届いておりますでしょうか?

「夏期講習」のイラスト文字

生徒さんの鞄の中に入れっぱなしのケースも多いので、ご確認頂ければ幸いです。

リュックサックのイラスト

7/5(金)までのお申し込みが5%OFFの早割となります。すでに多数お申し込み頂いております。

教室で勉強をする子どもたちのイラスト


さて、数学(算数)や英語の難しさは本blogで度々述べてきましたが、数学や英語ばかりに目がいって見逃されがちな科目が国語です。

教科書のイラスト「国語」

国語と言っても、文法・漢字・物語文・説明文(論説文)・古典・漢文と範囲が多岐に渡ります。

漢字辞典のイラスト(辞書)

学校の国語の授業で気をつけなければいけないのが、先生の嗜好が大きく影響するということです。

プリントを持っている先生のイラスト

上記の単元を1年掛けてまんべんなく実施する先生もいれば、一部の分野に寄ってしまう傾向の先生もいます。中学校のテスト範囲表を見ると、テスト範囲が全然異なるケースが多いです。

リストのイラスト

中には古典や漢文は全く実施せず!みたいな場合もあります。


国語は分野が幅広くあるので、それぞれの分野を学習する意味を生徒さんたちにきちんと伝える必要があります。


一番出題量が多い「物語文」は様々な場面や会話から「自分と相手の状況を理解して、話すべき・伝えるべき言葉を選ぶ力」が身に付きます。 

かぐや姫のイラスト(竹取物語)

難しいのが文法です。「正しく日本語を使えるようになるため」というのは多くの生徒が理解できますが、一つひとつの内容が難しいため、途中で嫌になる生徒が多いです。


例えば、中学校で学ぶ文法で「形容動詞」という品詞がありますが、子供からしてみると「形容詞と動詞がくっついたの?なんのこっちゃ?」で有名な品詞です。

頭にクエスチョンマークを浮かべた人のイラスト(男性)

実際には動詞では無いのですが、明治時代に「性質は形容詞と同じだけど、動詞と活用の形が同じなので形容動詞」と名付けたのが始まりです。

頭にクエスチョンマークを浮かべた人のイラスト(女性)

こういった背景の説明無く、「暖かだ」は形容動詞なので覚えておくように!と習っても、生徒が関心を持つ分けも無いし、理解するわけがありません。

昼のイラスト

あまり細かい説明をすると逆に分かりづらい!「とにかく覚えれば良いんだ!」という人もいますが、今子供達の周りには動画やゲームなど楽しく刺激的な情報やコンテンツが沢山あるので、乱暴な指導では子供達は積極的に学ぶことは無いでしょう。

スマートフォンでゲームをやる子供のイラスト(女の子・横)

そういう意味でも、教室で国語や理科・社会を勉強してもう時は、なるべく生徒さんが関心を持ってくれるよう、何のために勉強するのか、日常生活との接点は?など、色々工夫して説明するよう心がけています。

将来に向けての動機づけの重要性 [代表:宮谷]

中学受験、高校受験、大学受験…全力を尽くすには、それぞれのタイミングでの動機づけが重要と考えます。目標や夢が無いのに頑張ることは出来ませんからね。

将来のことを考える人のイラスト(女性)

中学受験では、私立中学校や公立中高一貫校に行く意味合い、つまり地元の公立中学校で学べないカリキュラムや体験などを通じ、自分の将来にどう役立てていくかを考えましょう

金の卵のイラスト


気をつけて頂きたいのは、公立中高一貫校のほぼ全てと、一部の私立中学校は公立中学校と比べ圧倒的に学習のペースが速いので、動機づけ無く受験し進学してしまうと、入学後に「こんなに辛いとは思わなかった。」というパターンに陥っています

泣きながら寝る人のイラスト(男性)

目標があれば頑張れますが、途中でギブアップしてしまうケースもありますので、小学生段階での受験は理由や目的をお子さんときちんと同意しておくことが大事です。



高校受験は、もう少し現実的に将来のことを考えなければいけません。

将来設計をする人のイラスト(女性)

世の中の動きがとてつもなく速くなっていますが、先進国各国では10代の子供達のキャリア教育にとても力を入れています。

分かれ道に立つ人のイラスト(女性)

例えばドイツでは10歳で大学へ進学するか、職人や専門的分野の仕事をするか選択し、その後の学校教育が別れていきます。

説明会・セミナーのイラスト(女性)

多くの高校ではキャリア教育に力を入れていますが、高校ごとにキャリア教育の中身や方向性が異なりますので、ある程度自分の将来の希望にマッチしたサポートをしてくれる高校を選ぶ必要があります。

栄養士のイラスト


例えば、「将来栄養士になって、小学校や中学校の子供達の食育に貢献したい。」という目標があるのであれば、自由選択科目で栄養や子育てに関する学習が出来る高校を選ぶと、必然的にキャリアサポートもそういった分野に力を入れていると考えると良いでしょう。

昨日定期健康診断で訪れた鶴川記念病院には、写真のような「一日看護体験学習」のポスターが貼っていました。

東京都が主催している中学2年生以上の職業体験の取り組みです。これから日本だけでなく、先進国では軒並み少子高齢化が進んでいくので、医療分野の仕事は日本だけでなく、世界で活躍出来る可能性があります。

こういった機会に参加してみて、自分の将来について考えてみると、お子さんたちもより具体的にイメージを持つことが出来るでしょう。



大学受験の動機は、卒業後の職業選択と直結しています。

将来設計をする人のイラスト(男性)

ちなみに私は経済学部なのですが、大学卒業後はベンチャー企業に就職し、若くしていろいろ経営面で任せて貰える機会がありました。大学で学んだ経済学や、自分で選択した単元の簿記などはとても役立ちました。

会計帳簿のイラスト

高校生だと、東京都がこのような取り組みもやっています。


「ジョブキャンプ2024」

https://jobcamp.metro.tokyo.lg.jp


親が結論を出す必要はありませんが(結論を出すのはお子様自身なので)、色々な材料や要素を並べてあげ、その中で興味あることにサポートしていってあげることが大事かなと思います。

将来の夢のイラスト

姿勢をよくしよう! [代表:宮谷]

開校以来、このblogの内容はおそらく10回以上は投稿していると思うのですが、勉強する際の姿勢の改善は、学力の改善に並行して行って頂きたい項目です。

姿勢が良い人のイラスト(座り方)

学力に課題のある生徒さんの共通点はいくつかあるのですが、多くの生徒さんに共通しているの項目が着座姿勢です。

姿勢の悪さと言っても色々なパターンがあるのですが、

※出典:上田整形外科内科さん

上記の写真のように、猫背だけでなくスウェイバックという後ろに寝そべったような姿勢で勉強する生徒さんもいます。

姿勢が悪い男性のイラスト(座り方)

この姿勢の悪さは、注意力の散漫、字が安定して綺麗に書けない等勉強に関係する項目への影響も大きいですが、それ以上に自律神経の乱れ(イライラ傾向のある生徒さんの多くは姿勢が悪いです。)や、睡眠・腰痛を含めた健康被害になってしまう場合もあります。

関節痛のイラスト(腰)

姿勢の悪い生徒さんは、すぐに疲れてしまうので休憩の回数が姿勢の良い生徒と比べて、明らかに異なります。10:1くらいで、圧倒的に姿勢の悪い生徒さんが休憩にいきます。

骨格のゆがみのイラスト

疲れるのは、筋肉に無理が掛かったり、内蔵が圧迫され呼吸量が少ないことなどが考えられます。筋肉や脳にストレスが掛かるわけですね。

ストレスによる抜け毛のイラスト

お子さんの姿勢の改善には整骨院さんが一番だと思います。たいていの整骨院さんでは姿勢矯正のカリキュラムを持っているので、相談してみるのが手っ取り早いです。

整体の施術のイラスト

悪い姿勢の原因になっている骨格のずれやゆがみの修正、そして腹筋や背筋の強化についてもアドバイスが貰えるでしょう。

中学2年生、数学が20点未満の場合… [代表:宮谷]

昨晩、鶴川中学2年生の生徒さんが「先生、学校がやばいです。今回のテストで、数学の平均点が50点だったんですけど、成績の分布グラフ見たら19点以下の人がほとんどでした。」と教えてくれました。彼は高得点です。

ゲシュタルト崩壊のイラスト


「ほとんど」という言葉は言いすぎかもしれませんが、19点以下のウェイトが非常に高いです。昨年3学期の真光寺中の1年生(現2年生)の19点以下のウェイトと同等の数値でした。


当時のblogで「学習崩壊」という言葉を使いましたが、まさに町田市内では学習崩壊があちこちで起こっています

崩壊した橋のイラスト

19点以下、つまり20点未満な訳ですが、おそらくこの得点の生徒さんは計算問題が多少合っている以外には、ほとんどの問題が白紙もしくは誤答の状態です。

答案用紙のイラスト(白紙・斜め)

なぜ、そうなってしまったのか?ちなみに、今回鶴川中学校のテストの内容はすでに見ていますが、テスト範囲の教科書に沿った標準的な内容でした。


おそらく原因の多くが、

① 1年生の正負の数や文字式の計算が理解出来ていない。

② 学校の授業をきちんと聞いていない。

この2つで間違えいないと思います。


基本的に1年の中で、数学は1学期のテストが一番難易度が低い(簡単というわけではありませんが)ので、ここで20点未満だと今後自然と得点が向上することはほぼ無いと考えて下さい。さらに下がり続けます。実際に、昨年も一昨年も10点以下の生徒さんが大量にいらっしゃいました。

雪山を転がり落ちる人のイラスト

2学期は連立方程式の利用・そして一次関数がメインです。2学期後半から、図形の合同や証明が開始され、3年間の数学の中でも一番難しいと言っても過言ではありません。

勉強が分からない男の子のイラスト

つまり、20点未満からリカバリーしていくには、徹底的な基礎計算ルールの学び直し(※場合により小学校の計算ルールが理解出来ていない覚悟)、文章題(利用の問題)を解くための各要素の理解(割合、速さ、自然数、売買計算など)、関数の意味・用語・公式の理解、図形の合同条件の理解、など多岐に渡る改善が必要です。

戦略・策略のイラスト(女性)

このボリュームは保護者さんの予想を超えるものであり、1ヶ月や2ヶ月で改善することは不可能です。


この状態に陥っていると、生徒さん本人が参考書や問題集を見て理解出来るものではなく、指導者が生徒さんのコンディションに合わせて噛み砕き説明していく。さらに理解や暗記が定着するよう、徹底して演習していく必要があります。

男性の先生に相談をしている女子生徒のイラスト

少なくとも5-6ヶ月は掛かる改善プランになりますので、現中学2年生で数学が20点未満の生徒さんは、来年を見据えて改善を開始しましょう。

ガッツポーズをしている女の子のイラスト

1年生では、20点未満は流石に少ないですが、やはり40-50点未満の生徒さんは、すでに1学期でつまずいているとお考え下さい。

重いものに苦しむ人のイラスト

この夏休みで1学期の範囲全体をリカバリーしておかないと、2学期は目も当てられない結果になります。小学校の基礎計算が出来ない場合も多いので、夏休みだけで復習出来るかと言われると、密度の濃い学習を進めていかなければならないでしょう。


少し文調の強いblogになってしまいましたが、やはりそれくら今の地域的な学習状況は危機的な状況です。

地域別に色分けされた日本地図のイラスト

学習崩壊が蔓延すると、普通に頑張れる生徒さんも下を見て頑張らなくなります。


そういった意味でも、学習塾の立場ではありますが、少しでも改善をサポートしていきたいと思います。

無料体験学習のお申し込みやお問合せは、LINEからでも可能です!