全国の学習塾から悲鳴が… [代表:宮谷] いま、全国の中学校では「1学期中間テスト」「1学期期末テスト」が終了・実施中ですが、多くの塾関係者の間では、中学1年生の新入塾生の生徒さん達が「明らかに勉強時間が足りない。」「小学校の知識で理解出来ていない内容があまりにも多すぎる。」という悲鳴があがっています。 特に英語が顕著で、「be動詞・一般動詞・助動詞の区別が付いてない。」「小学校で暗記が終っているべき単語が書けない。」という声が圧倒的です。 つまり、小学校5/6年生で覚えるべき内容と、中学校1年生1学期の内容を3-4ヶ月で実施しなければならず、単語・熟語は500語以上、文法は先に書いた内容+その肯定文・否定文・疑問文、さらに教科書本文の理解と、やるべき内容がてんこ盛り過ぎて、少しまとまって勉強したところでは追いつかないのです。 資格試験までとは言いませんが、それなりに覚悟を持って取り組む必要があります。 なぜこのような状況になっているかと言うと、小学校の英語の授業内容が「覚える」よりも「経験・体験」することに重きをおいており、算数のように何度も書いて練習することもなく、テストも無いので、ほとんどの生徒さんが覚えていないのです。 生徒さんが悪いわけでなく、小学校の授業内容と中学校の授業内容があっていないのです。 特に文法の説明や、単語の暗記が無いのが大きいです。中学1年生だけでなく、2年生や3年生の生徒さんもbe動詞と一般動詞の違いや、数字や月・曜日・色などの単語が書けない状態の方も多いです。 解決策は、時間を掛けて一つひとつ習得していくしかありません。ここは、保護者さんも予想以上に時間が掛かるとご認識頂き、生徒さんに英語をリカバリーする時間を与えてあげて下さい。 夏休みを過ぎてしまうとまとまって復習する時間が無いので、夏休み中に学習可能な時間をなるべく確保して、小学校と中学校1年生1学期の復習、そして出来れば2学期の内容も先取りして学習しておけば、気持ち的には随分楽になるはずです。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.06.16 過眠病(ナルコレプシー)の新薬実用化へ前進! [代表:宮谷] 医療関係のblogが2日連続続きます。 昨日、日本経済新聞にGoodニュースが発表されていました。 武田薬品やエーザイ、「居眠り病」の新薬実用化へ前進 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC031HJ0T00C24A6000000/ 「居眠り病」は正式には過眠病と言い、過眠病の一つに「ナルコレプシー」という昼間や夕方に突然前触れもなく居眠りしてしまう病気があります。 私も学習塾の仕事をするまで、この過眠病の存在を知りませんでした。 しかし、登校直後の生徒が椅子に座った瞬間に居眠りを始めるケースを見て、「あれ?寝不足でも、これだけ頻繁に寝てしまう事があるのか?これは睡眠不足とかそういう話ではなく、病気なのではないか?」と思い始めたのが、この病気を知るきっかけでした。 漫画”ドラえもん”の主人公のび太が、座布団を床に投げて、そこに倒れ込んだ瞬間に昼寝を初めてしまうシーンがありましたが、まさにそれとほぼ同じような状況で、椅子に座る途中で、すでに目を閉じている感じです。 15-20分仮眠を取ってもらったり、外の空気を吸いに行ってもらったり、飴やガムを配っても効果は薄く、何も声を掛けないとそのまま1時間でも2時間でも寝続けてしまいます。 一度、季節講習中に寝てしまった生徒さんは、昼過ぎに登校し直後に入眠、そしてその後4時間以上夕方まで寝てしまったこともあります。途中で起こしましたが、脱力感が強く立ち上がることが難しかったので、そのまま自習スペースで寝続けた・・結果です。 保護者さんの多くも、以前は過眠病に対する認識が無く、単に「寝不足」と思ったり、お子さんの「やる気や気力」の問題と判断してしまう場合も多く、状況を伝えるのに大変苦労しました。 しかし、最近では睡眠外来も増えてきて、世間的に少しずつ認知されてきました。 日本ナルコレプシー協会さんなど、この病気で苦しみ活動されている方々の努力もあったかと思います。 https://narukokai.or.jp/ 病気の症状や実際にこの病気の方々の声は下記から御覧頂きたいですが、 https://narukokai.or.jp/about_nalco.html ◯日本人に多い病気(約600人に1人) ◯発症年齢は10代から20代前半に集中しており、特に14~16歳にピーク(まさに、私が見た仮眠病の生徒さんも、ほとんどこの年齢層)。 ◯日中の強い眠気以外にも様々な症状(特に情動脱力発作→私も何度も見ています)。 声にもある通り、なかなか周囲に理解されず苦しんでいる方が多いです。 私が最近出会った過眠病の生徒さんも、専門病院で診察を受けると、夜間の睡眠時無呼吸症候群と過眠症の症状を併発しており、すぐに治療が必要と言われ保護者さんも「もっと早く気づいてあげればよかった。」と仰っていました。 実はこのナルコレプシーは、脳の覚醒を促す脳内物質「オレキシン」が何かしらの原因で不足し、眠りに入ってしまうのです。それ自体は判明していたのですが、対処療法的な治療はあったのですが、明確な治療手段がありませんでした。 この武田薬品の開発した新薬も、数年前に発表されていましたが、少し開発が停滞していました。しかし、その後も根気強く取り組まれ、今回の発表となったそうです。 2027年の承認を目指すということですから、あと3年です。この症状で苦しむお子さん達は、自信を無くし、生きづらさを感じている人も少なくありません。 そういう意味では、もっと早く承認がされることを願うばかりです。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.06.15 原因や有効な治療法が見つかっていない難病 [代表:宮谷] 皆さんもニュースでご覧になられていると思いますが、元体操の「ひろみちおにいさん」で有名な佐藤弘道さんが、「脊髄梗塞」という病気で活動を休止されるとのこと。 佐藤弘道、体調不良で一時活動休止「下半身麻痺となり歩けなくなりました」 https://news.livedoor.com/article/detail/26591763/ 恥ずかしながら、私は「脊髄梗塞」という病気を知らなかったので、早速調べてみました。 すると、現時点では「有効な治療法が無い。」という言葉がすぐに目に入りました。 この言葉を見た瞬間ある人物の事を思い出しました。実は「若年性パーキンソン病」に罹患している知人がいるのです。 若年性パーキンソン病は、 【静止時振戦(せいしじしんせん)】 何もしないでじっとしているときにふるえるなど症状 【筋強剛(きんきょうごう)】 肩、膝、指などの筋肉がかたくなって、スムーズに動かしにくいなどの症状 【無動(むどう)】 歩くときに足が出にくくなるなどの症状 【姿勢反射障害(しせいはんしゃしょうがい)】 体のバランスがとりにくくなり、転びやすくなるなどの症状 などの症状があります。 参照元:パーキンソンスマイル.net 知人は難病に力強く戦っており、少し前の記事ですがそのインタビューがあります。 「できない=怠け」と思っていた自分に若年性パーキンソン病が教えてくれたこと https://reme-nomal.com/article/129238/?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR3nqp8j3dQVCtAcVHfjDnRNJPmtsozfCxzqLqalHDkLjTu4iujqzTSE2N8_aem_ZmFrZWR1bW15MTZieXRlcw 一方「脊髄梗塞(せきずいこうそく)」は、何らかの原因によって脊髄に血液と酸素が届かなくなって起きる病気だそうです。何が原因なのかが、現時点ではそのメカニズムが分かっていません。 症状は、脳梗塞と同じように神経に障害が生じ、背中の突然の痛みから始まり、両方の手足の筋力の低下が起こるそうです。また、しびれが急速に進むことがあるとのことです。 パーキンソン病とは症状が似ている部分もありますし、違う部分もあります。 いずれにしても、日常生活に支障が出る点は共通で、明確な治療法が無い点も同じです。 当事者の方でないとその悩みや苦しみは分かりませんが、医学の発展で何とか原因や治療法が見つかると良いなと思います。 突発性の難病は、自分たちもいつそうなるか分かりません。患者さんといっしょに当事者意識を出来るだけ持つことが重要かなと思います。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.06.14 忠生教室周辺が綺麗な理由… [代表:宮谷] いま忠生教室に通われている方はお気づきかと思いますが、教室の周辺・裏の駐車場がゴミ一つ落ちておらず、雑草も生えていません。 我々も毎日教室内や教室外観を清掃するようにしていますが、周辺が大変綺麗なのは、実はマンションに住む一人のおじいさんが毎日徹底的に清掃されているからです。 お会いすると挨拶するようにしていますが、健康維持のため、自分のお住まいのエリアを綺麗にするため、毎日清掃されているとのことでした。 街を綺麗保つメリットは沢山あります。 美観だけでなく、犯罪防止にも繋がります。 本当におじいさんには感謝しかありませんね・・。 今日も忠生教室に備品を取りに行ったら清掃されていました。 あまりにも綺麗で写真を撮りましたが、おじいさんの後ろ姿が少し写っていました。 ご挨拶して、「あまりにも綺麗だから写真を撮ってしまいました。」とお伝えすると、微笑まれていました。 さて、教室では清掃を常に意識していますが、教室内外を綺麗にするだけでなく、自転車の整理も大事です。 教室に自転車で登校する生徒さんも多いですが、どうしても乱雑に停めてしまう傾向にあり、駐輪する場所や方法について各生徒さんに伝えるようにしています。最近は、だいぶん皆綺麗に停めてくれるようになりましたし、私達も定期的に外に出て整理をしています。 子供達はあまり意識が無いのですが、例えば電動自転車だと車重が30キロ近くあり、転倒したら小さなお子さんやお年寄りであれば大怪我する場合があります。特に、鶴川教室は小学生の通学路なので要注意です。 駐輪だけでなく、登下校の際の運転も気をつけて下さい。 先日夜間無灯火で、道路を横断して帰る生徒がいて注意しましたが、無灯火だと車や歩行者から本当に見えません。 いずれにせよ、皆で協力して街の安全や美化に協力したいものです。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.06.13 授業時間内で出来ることをやり切る! [代表:宮谷] 定期テストネタが続きますが、昨日登校した生徒さんもそれぞれの課題に対し、様々な科目や内容に取り組んでもらいました。 鶴川中学校は12日(水)がテスト3日目最終日です。英語・保健体育・国語の3科目が実施されます。 ①入塾から日が浅い中学2年生の生徒さんは、国語の枕草子を学習 さかのぼり学習が必要で、現在中学1年生の数英を復習している中学2年生の生徒さんは、1日で英語のテスト範囲を仕上げることが難しいため、国語の学習に取り組むことにしました。国語であれば、範囲の一部を完結させることが出来ます。 国語の学習状況を聞いてみると、漢字以外は取り組めていない…(涙)とのことでした。 漢字以外では詩・物語文・論説文・古典・文法のうち4-5分野が出題されますが、古典の枕草子と文法の動詞に取り組むことにしました。 物語文と論説文は、ボリュームが多く120分の授業ですべて復習するのが難しいことと、帰宅後自力でも学習出来なくはないとの判断です。 さて、枕草子の学習を進めていきますが、まずは枕草子がどういった内容の古典・古文であるかを理解する必要があります。 作者は清少納言で、日本の四季を彼女の視点で書いた随筆文です。 残念ながら昨日の時点では、そういった概略が把握出来ていなかったようなので、セルモのレクチャー解説で把握するところから初めました。また、私のほうから中学2年生に向けて、この単元はどんな事を学んで欲しいか、知ってほしいかというポイントを伝えました。 その後、重要語句の現代語訳の確認(これも専用のプリントがあります。)、強化書本文と文章全体の現代語訳の確認と、問題を解く前の前提条件を整えていきました。 そして問題演習に取り組みました。古典や古文の問題は、それほどバリエーションがあるわけではないので、今回の問題を解いておくと明日のテストに備えるには十分でしょう。 それ以上に古典・古文の学習で難しいのが、中学生のほとんどが興味が無い(私も中学生の時は同じでした。)ということです。 学校の授業の際も、関心を持って取り組めていないことがほとんどなので、今回のように関心を持つポイント(学習する意義)→基本的な概要・概略→基本用語→問題演習と、ステップを踏んで指導していく必要があります。 動詞も同様に、同じ流れで学習を進めました。 ②英語のテスト範囲が終っていない中学1年生の生徒さんは、文法と教科書本文を優先して学習 こちらも入塾から日が浅い生徒さんです。 中学生の英語は、小学生で学んだ範囲を把握していることを前提に始まりますが、残念ながらそこが抜け落ちた状態でのご入塾でした。 そうすると、アルファベットの書き方から、数字・曜日・色などの小学生英単語や5/6年生で学ぶ文法の学習を優先しなければなりません。 中学生英語の学習は、それら小学生英語をベースとして成り立っているので、本来は6年生卒業までに完了させておく必要があります。 例えて言うと、九九が出来ていないのに、分数や小数の学習が難しいのと一緒です。 ただ、生徒さんからどうしてもテスト範囲の最低限の学習をしたいとのリクエストがあり、3習慣前から範囲の文法を学習してきました。 かなり苦戦しながら進めてきましたが、何度も文法や日本語との変換ルールを説明しなおし、ノートを書く習慣も小学校ではあまり無かったようで、筆記する練習も積み重ねてきました。 大文字と小文字の間違えや、ピリオド抜けなども癖としてあったので、都度チェックしながら自身でチェック出来るようにクセづけてきました。 先週で文法ルールの学習が終わったので、そこから教科書本文の並べ替え英作文に取り組み、だいぶん正しい語順で書けるようになってきました。昨日で何とか教科書の並べ替え問題がギリギリ終わりました。 単語が暗記出来ていないのと、仕上げの学習に取り組む時間が無かっですが、何とか今日の本番は頑張って貰いたいです。 このように、学習の障壁が色々ありましたが、昨日の90分や120分でやりきれることを事前に準備し、取り組んでもらいました。今日のテストで少しでも得点に貢献出来ると嬉しいですね。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.06.12 NEXT BACK