中学2年生、数学が20点未満の場合… [代表:宮谷] 昨晩、鶴川中学2年生の生徒さんが「先生、学校がやばいです。今回のテストで、数学の平均点が50点だったんですけど、成績の分布グラフ見たら19点以下の人がほとんどでした。」と教えてくれました。彼は高得点です。 「ほとんど」という言葉は言いすぎかもしれませんが、19点以下のウェイトが非常に高いです。昨年3学期の真光寺中の1年生(現2年生)の19点以下のウェイトと同等の数値でした。 当時のblogで「学習崩壊」という言葉を使いましたが、まさに町田市内では学習崩壊があちこちで起こっています。 19点以下、つまり20点未満な訳ですが、おそらくこの得点の生徒さんは計算問題が多少合っている以外には、ほとんどの問題が白紙もしくは誤答の状態です。 なぜ、そうなってしまったのか?ちなみに、今回鶴川中学校のテストの内容はすでに見ていますが、テスト範囲の教科書に沿った標準的な内容でした。 おそらく原因の多くが、 ① 1年生の正負の数や文字式の計算が理解出来ていない。 ② 学校の授業をきちんと聞いていない。 この2つで間違えいないと思います。 基本的に1年の中で、数学は1学期のテストが一番難易度が低い(簡単というわけではありませんが)ので、ここで20点未満だと今後自然と得点が向上することはほぼ無いと考えて下さい。さらに下がり続けます。実際に、昨年も一昨年も10点以下の生徒さんが大量にいらっしゃいました。 2学期は連立方程式の利用・そして一次関数がメインです。2学期後半から、図形の合同や証明が開始され、3年間の数学の中でも一番難しいと言っても過言ではありません。 つまり、20点未満からリカバリーしていくには、徹底的な基礎計算ルールの学び直し(※場合により小学校の計算ルールが理解出来ていない覚悟)、文章題(利用の問題)を解くための各要素の理解(割合、速さ、自然数、売買計算など)、関数の意味・用語・公式の理解、図形の合同条件の理解、など多岐に渡る改善が必要です。 このボリュームは保護者さんの予想を超えるものであり、1ヶ月や2ヶ月で改善することは不可能です。 この状態に陥っていると、生徒さん本人が参考書や問題集を見て理解出来るものではなく、指導者が生徒さんのコンディションに合わせて噛み砕き説明していく。さらに理解や暗記が定着するよう、徹底して演習していく必要があります。 少なくとも5-6ヶ月は掛かる改善プランになりますので、現中学2年生で数学が20点未満の生徒さんは、来年を見据えて改善を開始しましょう。 1年生では、20点未満は流石に少ないですが、やはり40-50点未満の生徒さんは、すでに1学期でつまずいているとお考え下さい。 この夏休みで1学期の範囲全体をリカバリーしておかないと、2学期は目も当てられない結果になります。小学校の基礎計算が出来ない場合も多いので、夏休みだけで復習出来るかと言われると、密度の濃い学習を進めていかなければならないでしょう。 少し文調の強いblogになってしまいましたが、やはりそれくら今の地域的な学習状況は危機的な状況です。 学習崩壊が蔓延すると、普通に頑張れる生徒さんも下を見て頑張らなくなります。 そういった意味でも、学習塾の立場ではありますが、少しでも改善をサポートしていきたいと思います。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.06.25