常滑焼を通じて、歴史を学ぶ! [代表:宮谷] 私の実家は大阪にありますが、今回のGWを利用して墓参りに行きます。 家族4人で行くので、車で移動です。 新幹線や飛行機のほうが楽ですが、往復のチケット代や家から駅や空港までの移動時間、途中で観光を楽しめることを考え、概ね車で移動しています。新東名高速道路が出来てからは楽ですね。 東名横浜町田IC付近はGW渋滞するので、圏央道の相模原愛川インターチェンジから乗ることが多いです。 今までは1年に1,2回行くのが限度でしたが、母も高齢なのでコロナが明けてからはできるだけ行くようにしています。一人で行く場合は、飛行機が多いですね。新幹線より飛行機が好きです。 さて、今回は大阪に移動する途中に愛知県の常滑市というところにより、陶器街を見学しました。 ※写真はとこなめ観光ナビより 陶器作りを体験しましたが、とても面白かったです。型にはめて作る方法なので、誰でも簡単に作れます。 色付けや焼きや工房の方がやってくれて、6月に入ったら送ってくれるそうです。 旅行に行くと、陶器の産地に行くことが多いのですが、それぞれの地域に特徴があって面白いです。 特に中部地方は美濃焼・瀬戸焼・萬古焼・常滑焼などが集まっていて盛んですね。 いつも通りに、初めて行く地域は事前に調べてみます。 常滑焼は、代表的な日本六古窯(越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前)の中でも最古の歴史を誇るそうです。 始まりは平安時代末期(1,100年頃)で、最初は粘土を焼き締めた碗や鉢、壺、甕が主な生産品だったそうです。これは他の産地と同じですね。 平安時代末期、つまり次が鎌倉時代なので、源平の戦いで政権が変わったタイミングです。 貴族政治の衰退、武士の台頭等により社会は混乱し、加えて、釈迦の死後2000年を経た1052年から末法の世に入り天災地変が頻発するという末法思想の影響もあって、人々は宗教にすがり阿弥陀仏の救いによって極楽浄土への導きを願うようになりました。 このあたりの歴史の流れは、東京都立受験生は理解必須(めちゃくちゃ出題頻度が高いです。)なんです。中学2/3年生の方でもしこのブログを読んだら、歴史の教科書を熟読しておいて下さい。 その後、江戸時代末期に急須を作り始め、明治時代以降は下水道整備の過程で土管を作り始めたということだそうです。確かに、あちこちに陶器の土管が置いてありました。 常滑市がある知多半島は、鉄分を多く含んだ陶土を使用することで、朱色の焼き上がりになるのが特徴だそうです。 皆さんがイメージする急須、まさにあれが常滑焼ですね。 ちなみに、東京気の赤レンガ駅舎復元工事に使われたのも、常滑焼だそうです。東京の人の身近にも使われているのですね。めちゃくちゃこだわって作ったレンガだそうです。3年で1万5千種類の試作品とのこと。 https://www.nikkei.com/article/DGXNZO48603530Z11C12A1L91000/ それと、日本で生産する招き猫の多くも常滑焼だそうです。 ※写真はとこなめ観光ナビより こうやって色々調べると、歴史館や、身の回りの出来事が繋がっていきます。 勉強の楽しさはこんなところにもあると思います。皆さんも家族で観光地を訪れたら、その地域の歴史を調べてみると面白いと思います。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.04.28