セルモの教室長BLOG

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子供達の価値観が変わる中での学習指導の難しさ。 [代表:宮谷]

日曜日の日帰り勉強会で、一人の生徒さんが手を動かさずずっと停止状態でした。

英語の文法小問題を解いていた時間ですが、声を掛けたところ、


「この問題は習っていない。だから解きたくない。」と言うでは無いですか。勉強会に来ているのに、勉強したく無い・・。なかなかの発言です(笑)。


どんな問題か見てみると、英文の同義での書き換え問題でした。


確かにこの書き換え問題自体は学校で習っていないかもしれませんが、それぞれの文章・文法は習っています。

その事を伝えたところ、「なぜ習っていないことを出すのですか?」とさらに言ってくるでは無いですか(苦笑)。


「受験というのは、学校で習ってきたことの発展・応用が出題されるから、こういった問題が出てくるものなんだよ。」


「つまり、解釈力や応用力を試されるのが受験だから、いまそのトレーニングをしてもらっているんだよ?」と説明したところ、「受験ってそういうものなんですね。」とようやく納得がいったようです。

さて、この生徒さんの発言を読んで保護者さんはどう思われるでしょうか。


「受験に向けて、甘えが抜けていない生徒。」


「受験勉強会に参加しているのに解きたくないって、どういうこと?」

という印象をお持ちかもしれません。


それは普通の反応だと思いますが、最近ではこういった「納得しないとやりたくない。」「委細に渡り説明しないと動かない。」お子さんは増えてきています。

よって教室でも、


「なぜ時間通りに来ないといけないか。」

「なぜ挨拶が必要か。」

「なぜ姿勢良く座らないといけないか。」

「なぜ丁寧な学習や、丁寧な字で書かないといけないか。」

「なぜ練習や復習をしないといけないか。」

「なぜファイリングが必要か。」

「なぜトイレに行ったあと手洗いが必要か。」


そういった一つ一つのことを説明してあげるようにしています。

そうしないと、単に自分が叱られている、文句を言われていると感じてしまうようです。


そういう意味では、非常にコミュニケーションに時間が掛かるというか、正直なところ大変です。


学校の先生に聞いても、子供たちとのコミュニケーションに困難をきたす場合も多いと聞きます。


ここ最近入塾される保護者さんとお話をしても、

「話が通じない。」

「聞いていないのでは無いかといつも思う。何度も同じ話をしなければならない。」

「だから、つい叱ってしまう。」

というお話をされるケースが非常に多いです。

こうなってしまった原因は様々な背景があるのでしょう。


デジタル化によるコミュニケーションレス、想像力の不足が大きいのかなと個人的には思います。


いずれにせよ時代は変わってしまいました。


現時点としては、丁寧なコミュニケーションを重ねるしか無いかと思います。

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