学習を通して学ぶこと [教室長:松本] 連日の夏期講習、生徒たちも本当に頑張っているなと感じます。 夏期講習の授業報告は講習終了後に各ご家庭にお配りいたしますが、どのような指導を心がけているのか途中経過をお知らせいたします。 ① 計算問題 途中式が抜けているため不正解になっているケースが多いです。例えば方程式3=5-xの状態からいきなり解を出すのではなく、3を右辺に移項、xを左辺に移項して文字=数字に直す作業が必要です。2次方程式も同様に(x+3)(x-2)=0から急に解を出すのではなく、しっかりx=-3、2としてから答える必要があります。 ② 文章問題 文章問題を全て読んで頭の中で考えている生徒が多いです。そうではなく、読み取った情報を都度ノートに書いていくことをアドバイスしております。連続する3つの整数があるなら、すぐn、n+1、n+2と書いて情報を目に見えるようにすることが大切です。 ③ 図形問題 とにかくノートに図形を描く、補助線を描く、分かっている情報を全て書き込むよう話しております。考え方に行き詰ったら、違う角度から考える。作業をせず「わからない」という生徒さんは問題がわからないのではなく、問題への取り組み方がわかっていないだけだと思います。 ④ 歴史 私は歴史がただ暗記する科目だとは思っていません。ものごとを体系的に捉える(全体像を捉える)ことの大切さを学ぶことができると思っています。受験生は一人ずつ縄文時代から昭和まで順番が言えるか聞いて回っています。その引き出しの中に各時代の出来事を入れていきます。漠然と暗記するのではなく、暗記には「数字」を使うことがポイントです。例えば縄文弥生古墳(古代3つ)・飛鳥奈良平安(着物を着た時代3つ)、鎌倉室町江戸(着物に刀を差した時代3つ)、明治大正昭和(刀を銃に持ち替えた時代3つ)。このように3つの時代ずつまとめて覚えます。 平安仏教は2つ、鎌倉仏教は6つ知っておく必要があります。いつも思いますが、私たちの多くは昨晩食べた晩御飯も覚えていないのです。だからこそ、思い出すヒント(手段)を持っておくことが大切なのではないでしょうか。 ⑤ 理科・英語・国語も同様にフォローさせていただいておりますが、少し長くなってしまいますので本日はここまででご容赦ください。 大人になった私たちは「創造・想像」することの大切さを日々感じて生きているのではないでしょうか。その範囲は多岐にわたります。子供の部活は安全か、川で遊ばせて平気か、塾まで歩かせても平気か、学校でいじめられていないか、SNSトラブルに巻き込まれないよう対策はできているか、スマホの使用程度が害になっていないかなど。私も仕事において、掃除が行きわたっているか、他に教え方はないか、トラブルの解決方法、ものごとの優先順位など考えてばかりです。 「ただ言われたことをする」ことさえ難しいものです。ましてや自分から「そうぞう」して動くことはさらにステップアップが必要です。そういうプロセスを学習を通して学んでほしいのです。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.08.01