140年前の人口一位は? [代表:宮谷] とあるネット情報で知ったのですが、140年前の日本は石川県の人口が一番だったそうです。 2位が新潟県です。 ただし、今と都道府県の区分がちがい、当時の石川県は今の富山県や福井県なども含んでおり広い面積でありました。 その人口は180万人と、なかなかの人口を誇っていたのです。 日本海側と言うと、今では人口が少ないイメージがありますが、当時19世紀の経済は第一次産業が中心であったため、作物の王様である「米」を育てるのに適した環境であった日本海側の人口が多かったとのことです。 歴史の勉強で学習しますが、明治の途中で陸路が発達するまで、運送の主役は「船」であり、北前船という有名な運送ルートで日本海側の米や海産物を運んでいたのです。 太平洋側は黒潮の流れに逆らって走るので、航海が大変だったという理由もあります。日本海側の西廻りの航路のほうが、楽に安く運べたということでしょうか。 ただし、楽にとは言っても、2ヶ月くらい掛けて各地で商売をしながら移動し、最終的に出発地の大阪に戻って来るまでは7〜8ヶ月掛かったそうです。 今のように、翌日・翌々日配達という物流網がどれくらいすごいことかが分かります。 この運搬の中継地として中心的役割を果たしたのが、石川県の金沢ということになります。 加賀100万石という言葉がありますが、当時の加賀藩の隆盛を表した言葉です。 ということで、当時の石川県の人口が一番だった根拠がおわかり頂けたかと思いますが、その後人口1位は新潟県 → 大阪府 → 新潟県 → 東京府 → 北海道 → 東京都 と変化していきます。 それぞれの人口増加の背景は、その当時の政策や産業の背景を表しています。 こういった視点で歴史や地理を調べてみても面白いかなと思いました。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.07.10