春期講習折返し、辛抱強く取り組む大切さ。 [代表:宮谷] 春期講習も折り返しを過ぎました。 来週8日(土)で終了です。 春休み前半猛烈に頑張った生徒さんは、確実に成果が出ています。 長文になりますが、お読み下さい。 鶴川教室の新中学3年生の生徒さんは、数学を苦手にしていた生徒さんが大変多く(入塾時、皆さんの定期テストは30点満たずの方がたくさんいました。)、人数にして10名以上いらっしゃったのですが、この春休みで中学3年生の基礎計算(つまり学校の授業より先取り学習)に入れた生徒さんが複数出てきました。 残すは、あと3名の生徒さんです。こちらも二人の生徒さんは、何とか春休み終了までに3年生の基礎計算には到達できそう。もう一人は、正直なところ学習時間が足りていません。他の生徒さんの学習時間の半分程度なので、ここをどうするかは大きな課題です。 なぜそのようになったのか? 特に、20点満たずでご入塾された生徒さんの多くが、実は小学校の分数や小数の計算が出来ない状況でありました。中学校に入ってからは、数学はほとんど分からないので、「学校の授業は辛い時間であった。」と多くの生徒さんが言っています。 詳しく聞くと、「グラウンドで走っていた生徒を見ていた。」「心を無にして、時間を過ぎ去るのを待っていた。」ということを言います。「そのことはお母さんやお父さんには伝えて、相談していたの?」と聞くと、「言っていない。」と言います。 当教室に相談・体験に来られると、プレテストで基礎計算のチェックをします。その結果やプロセスを保護者さんにも必ず見てもらいますが、「まさかそこまで苦手にしているとは。」と皆さん驚かれてます。生徒さんが問題を解いている場面を直接見ることは、意外と少ないからです。ただ、現実的には、それが実態です。 保護者さんの多くが、「ようやく彼・彼女の課題が分かりました。申し訳ないことをした。もう少し早く対処してあげていればよかった。」とおっしゃいます。 その後、ご縁があり当教室にご入塾されましたが、解決策としては分数や小数の計算が出来ないことには、中学校の数学が出来うるはずも無く、復習するしかありません。 保護者さんにもご理解頂き、時間を頂戴しました。途中、「うちの子は、まだ追いつかないのでしょうか?」とご質問頂くケースもありましたが、苦手期間が数年に渡る状況だと、それを解決するのは1ヶ月、2ヶ月というわけには行きません。4、5年分の苦手は、最低でもその解決には半年は掛かります。中には1年以上掛かる生徒さんもいます。 と言いつつも、途中で定期テストもあるので、そちらも勉強しなければいけない。よって、解決までの時間はより掛かることになります。生徒さんのモチベーションも上げないといけないので、定期テストでは平均点は無理にしても、勉強時間を掛ければ0点が20点に、10点が30点に、20点が40点になることも示さなければなりません。 よって、基礎計算の復習は一旦中断し、定期テスト範囲も全ては無理としても、一部その範囲の簡単なところを中心に取組んだりもしました。その過程で、入塾前は0点や10点以下だった生徒さんが、40から60点は数学で得点出来るようになりました。それはそれで凄い成果だと思います。 なんせ、10点の生徒さんが40点ということは4倍の点数ですからね。0点の生徒さんが60点になった場面もありましたが、その時の生徒さんの一言は忘れられません。「中学校に入り、一番良い点数が取れました。数学の先生から配られる解答用紙を貰って、初めて嬉しい気持ちになりました。」とのことでした。 3学期学年末テストが終わり、多くの生徒さんに「3年生の始業式前までに基礎計算の復習に終止符」を打つべく、この春休み前・春休み中と集中して何コマも取組んでもらいました。 どうしても対応が難しい、上級レベルの問題は一部省略した生徒さんもいましたが、基礎計算は皆さん本当に辛抱強く取組んでくれました。皆さん口を揃えて言っているのが、「もっと早く取組んでおけば良かった。」ということです。 一番嬉しいのは、表情が変わってきたことです。また、着座姿勢もよくなった生徒さんが多いです。うつむき加減で勉強していたのが、背筋が伸びてきました。やはり自信が無いと、人間そうなってしまうものです。 ただ、まだ油断は禁物です。実際に3年生1学期数学の定期テストは平均点も高いのが毎年の傾向です。ライバルに勝つ得点を取るためには、今まで以上に正しい知識・正しい解き方・豊富な演習量で対抗していく必要があります。 引き続き、各ご家庭でもご支援のほどよろしくお願いいたします。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.04.03