英語に苦悩する中学生。 改善には時間が掛かる! [代表:宮谷] 本Blogでも何度も書いていますが、今の中学校の英語の定期テスト、皆さん大変苦労しています。 各中学校の定期テスト平均点も40〜50点のクラスが多いです。今回の定期テストでも入塾から数ヶ月〜半年未満の生徒さんは、全体的に英語に苦労している様子が見られました。 苦労している原因も皆さんほとんど同じです。 ①文法を理解していない。 ・主語による動詞の区分(人称区分と言います。)や、時制の区分が理解出来ていない生徒さんが多数です。 ・2021年の教科書から文法の前倒しが始まっています。 ②単語を覚えていない。 ・2021年の教科書から1.5倍量になりました。相当気合を入れないと覚えきれないでしょう。 ③学校の授業内容をほぼ理解出来てない。 ・①②の説明や練習が無い学校の英語の授業も多く(英語による授業が中心の先生だと益々)、ほとんど何を学んでいるのか理解出来ない状況に陥っています。我々が、「学校では今何を英語は勉強しているかな?」と聞いても、答えられない生徒さんが多いです。 この状況に陥らないようにするには、小学校4〜6年生の間に少なくとも中1で学ぶ文法や基礎単語を先取って学習し、中学校の授業で「何をやっていて、どういう意味を持っているか。」自ら理解出来るようにしていく必要があります。 「小学校で英語の授業をしているではないか。」とおっしゃる保護者さんもいらっしゃるでしょうが、小学校の英語の授業で文法の説明や、単語の練習をしている学校やクラスはほとんどありません。だから、新規入塾される小学校5/6年生の生徒さんに、「be動詞って知っている?」と聞いても、ほとんどの生徒さんがご存知ありません。 小中連携がうまく行っていないわけですが、これは国全体で英語の授業のあり方を見直すべきと考えます。 また見逃せないのが、日本語時点での語彙の理解が不十分であったり、言葉を深く読み取れていない生徒さんも多いです。 例えば、「彼は昨日テレビで野球のワールド・ベースボール・クラシックを見た。」を英訳すると・・、 He watched the World Baseball Classic on TV yesterday. となりますが、He watchedではなく、He watchであったり、He sawとしたりする生徒さんが多いです。 当然、英語をご存知の保護者さんであれば「なぜそうなるの?」と思われるかもしれません。 しかし、最初の日本語の段階で「彼がテレビを見たのが、今の話か過去の話か」読み取れていない場合が多いのです。 「この日本語は今の話?昔の話?」と聞くと、考え込む生徒さんが多いです。昨今は、日本語の会話でも時制がはっきりしない会話をする生徒さんも多く、時制を意識しづらくなったのかもしれません。 仮に現在の話であれば、He watchesとなるはずですが、三単現のsが付いていない・・。主語の「He(彼)」を意識出来ていないわけです。 watchでなく、seeを使う生徒さんもいます。「動いているものを見る」のと、「動いていないものを見る」の違いが意識出来ていないのでしょう。 こういったことをことを一つひとつ改善していかなければいけないので、改善には時間が掛かります。ただ、いずれにせよ英語の学習は高校・大学まで続きますので、途中で諦めるわけにもいきません。 やはり一番は、小さいときから早めに語学の学習(英語・日本語)に取り組むことが必要なのだと思います。 そうは言っても、学年が進んで苦手になってしまった場合は、勉強時間を割いて根気強く取組んでいくしかありません。保護者さんは根気強く見守ってあげて下さい。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.03.22