令和5年度都立入試問題社会[教室長:松本] 受験生の皆さん、受験お疲れ様でした。 私も問題を解きましたので、本日は社会の問題について私の感想を書かせていただきます。 地理、歴史、公民とバランス良く出題されておりましたね。 中には「ん?」と考え込んでしまう問題もありましたが、解けない問題は少なかったはずです。 保護者の皆様も中学生がどのようなことを学ぶのか、知っておくべきことなのか是非ご参考になれば幸いです。 ポイントは2点です。 ① 国や地域の位置を把握すること ② キーワードを探すこと 【大問1】 〔問1〕 地形図の読み取り 〔問2〕 堺市出身 → 千利休確定 〔問3〕 国際連合の5か国の常任理事国 (あちゅい風呂と覚えてください) 【大問2】 〔問1〕 地中海性気候にあたる国はポルトガル、気候は夏に雨量が極端に少ないこと 〔問2〕 ア ポンチョなので南米(ボリビア) イ ブランド店 フランス ウ 多民族国家 アメリカ合衆国 エ イスラム教なのでオマーン 〔問3〕 ⅠとⅡ この問題は日本語がおかしいですよね。「東南アジア諸国連合加盟国の日本からの輸出額」は「日本からの輸入額」または「日本への輸出額」の間違えでは? Ⅲ 1976年に統一された → ベトナム確定(べトナム戦争は1960年から1975年) 【大問3】 〔問1〕 ア フォッサマグナ → 長野 イ 東京までトラックで3時間 → 茨城県 ウ 東京までフェリーで1日以上 → 宮崎県 エ 夏季に吹く北東の風 → 青森県 〔問2〕 東京国際空港(羽田) → 国内線貨物取扱量だけ見る 〔問3〕 モーダルシフトという用語を知らなくても図を見れば記述できます 大問4 〔問1〕 ア 金閣 → 室町時代 イ 大仏 → 奈良時代 ウ 法隆寺 → 飛鳥時代 エ 中尊寺金色堂 → 平安時代 〔問2〕 新田開発 → 徳川吉宗(三大改革の覚え方は個々に話します) 〔問3〕 これは難しい。渋沢栄一の紡績会社(1882)が富岡製糸場(1872)と八幡製鉄所(1901)に挟まれている並べ替え問題でした。 〔問4〕 ア バブル経済が終わり → 1989年以降 イ 日本の民主化 → 1945年以降 ウ 石油危機 → 1973年以降 エ 国民所得倍増計画 → 1955年以降 【大問5】 〔問1〕 自由権の中の経済活動の自由 → 居住、移転及び職業選択の自由 〔問2〕 介護報酬 難しいです。 〔問3〕 法人税は国税 固定資産税は地方税です 〔問4〕 社外取締役の役割の推移に関する記述です 【大問6】 〔問1〕 やや難しいです ア オーストラリア連邦が誕生したのは1901年 イ 外国の支配に不満を持って大反乱 シパーヒーの反乱 インドです ウ 国際運河 パナマです エ 大陸横断鉄道 アフリカ大陸を横断 〔問2〕 Ⅰ 環境と開発に関するリオ宣言が1992年から8年後なので2000年(難) Ⅱ 国際河川からドイツと推測 〔問3〕 人口ピラミッドの問題 1950年 1970年 2000年 2020年に並べ替えれば正解できます。ボリュームゾーン(団塊の世代とベビーブームの人口に着目)が徐々に高齢化していきます。 いかがでしたでしょうか。 知らなくていいものなどないと思います。たとえば自宅学習用教材のiワークを必死に勉強すれば満点近くは取れます。 本日、3学期学年末テスト対策授業をしております。 国語を漢詩の世界を学習する生徒には五言絶句、七言絶句の起承転結、律詩の対句、返り点の扱い方を全力で伝え、国文法の助動詞であれば「れる・られる」の受け身・可能・自発・尊敬、「まい」は打ち消しの意志・推量、「た」は過去・完了の区別などを言及。 とにかく量が多くて中学生はたいへんです。 テストが終わったら、是非お子様に「頑張ったね」とお伝えください。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.02.25 盛りだくさんの一日。レールをどこまでひくか? [代表:宮谷] 昨日(金曜)は盛りだくさんの一日でした。 昼から各教室の教室長との打ち合わせに始まり、 通常授業前に小学校2年生の生徒さんの体験対応、通常授業中に小学6年生の生徒さんの体験対応をさせて頂きました。 また、通常授業では、鶴川教室で一番たくさん来校してくれている鶴川中学校1,2年生の理科のテスト対策もありました。 さて体験学習のほうですが、 小学2年生の生徒さんは、挨拶と授業中の姿勢・集中力が素晴らしいです。お母様がご心配の課題も明確に該当箇所が判明しましたので、きちんと課題を解決出来るはずです。 小学6年生の生徒さんは、中学校進学準備講座をすでに4回受講されているので、教室の雰囲気にすっかり馴染んでいます。 英語の対策講座を実施しましたが、計3回の体験講座で、冠詞(a,an,the)、be動詞(肯定文・否定文)、一般動詞(肯定文、否定文)、助動詞can、基数の単語(0〜30位まで)は学習出来るはずです。これだけ勉強しておけば、少なくも中学校開始後の4月スタート時点の英語にこまることは無いはずです。 ※数学3回+英語3回の体験講座は無料です。新中学1年生(現小学6年生)の外部生の方が対象です。 あとは春期講習で疑問文や単語(月、曜日、国名など)をやっておけば万全でしょう。教科書の和訳集もお渡ししますので、入学後の不安感は払拭出来るはずです。 英語は何よりも最初が肝心。下記の定期テストの様子で書くように、つまずいてからのさかのぼりは結構大変です。 鶴川中学校は昨日金曜日が2日目の定期テストで、英語と社会が終わりました。 登校してきた生徒に聞くと、英語は「過去最高に出来た。」「まあ大丈夫。」「ちょっと心配。」と意見が別れました。 出来たと言ってくれた生徒さん達は、入塾からある程度の時間が経過し、仕上げのプリントまで取り組めた生徒さん。 英語は文法だけ、単語だけ分かっていても駄目で、教科書本文の内容、教科書対応の問題集などやるべきことがたくさんあります。場合により数学よりも学習時間が掛かるので、入塾直後にぐっと理解をあげるのは難しいところがあります。 さらに数学では、例えば今回中2の範囲だっと確率は、確率の内容が別ればある程度解けるのですが、英語は2年生の英語を解こうと思うと、1年生の内容を完璧にしておく必要があります。2年生の内容だけ理解するのは理屈的に難しいところがあります。ご飯の炊き方や、トンカツの揚げ方はわからないけど、カツ丼を作るようなものです。 このように、新3年生の生徒さんは、3月と春休みで絶対に1/2年の英語の復習を終わらせて下さい(まだ復習が終わっていない生徒さんは)。 新2年生も英語が苦手な人は、1年生の英語の対策が必須です。 特に、「主語に応じての動詞」「時制に応じての動詞」と、動詞の理解が一番重要です。また、英作文の際は、「日本語から英語への語順変換ルール」に沿って取り組んで下さい。これはセルモに入塾されて英語を選択された方には全員説明しています。 英語の復習には、数学以上に時間が掛かりますので、苦手な方はとにかく早めの対策が吉です。 そして、昨日は鶴川中学校の生徒さんは、数学も英語もテストが終わったので、全員理科のテスト対策を実施しました。1年生も2年生もです。 2年生はテスト範囲が膨大(教科書100ページ)にあるので、テスト範囲の各単元の「重要語句」だけまとめたプリントを事前に用意し、各生徒さんに取り組んでもらいました。上の写真にあるように黙々と取り組んでくれました。 すでにセルモの通常授業で理科の学習を終えている生徒さんはスラスラ解いていきましたが、そうでない生徒さんは1枚目から苦戦しました。 残念ながら理科はどちらかというと関心が薄い科目で、とある生徒さんは「ノートを書き写しているだけで、中身は全然聞いていない、頭に入っていない。」と言っていました。関心が薄いのは仕方ないとしても、テスト対象科目で受験にも影響するわけなので、まずは「理解するためのプロセスとして、学校の授業が終わったら教科書の読み直し、ワークを解くくらいの努力はしようね。」と伝えました。 と言っても、学校の理科の授業を関心無く過ごしてきた生徒さんにとって、この100ページを2時間や3時間で理解・吸収させることは難しいです。 対策プリントはとにかく要約して10枚前後にし、なんとか重要語句や基礎計算だけでも出来るように準備をしました。また、電気回路など資料を見ただけでは理解が難しい箇所は、セルモシステムのレクチャービデオとレクチャープリントを組み合わせて解説、そして私のほうで補足説明しました。 ただプリント10枚をやるにしても、解くのに1枚15分として、さらに間違えた箇所の解き直しを含めると、4〜5時間は掛かるものです。 昨日の授業中に終わることが出来なかった生徒さんは、今日土曜日の午前中に終わらせ、その後学校のワークを仕上げでもう一度解いておくように伝えました。 また解説を受けないと理解出来ない単元については、無料で視聴出来る動画サイトのリンクを保護者さんにお知らせしています。是非参考にされて下さい。 このように学習塾の役割としては、ご契約頂いている通常受講科目以外の対策も必要で、さらにそれらを生徒さんに取り組んでもらうには、なかなか多岐に渡るアクションがあります。正直なところ、定期テスト1回で100ページの教科書の範囲が出題されることに違和感はありますが、出題さらるからには最善の努力をするしかありません。 この範囲を見て、入り口の時点で諦め・完全放棄してしまう生徒さんも少なくないので、そういった生徒さんにも「最低限の努力」はしてもらえるレールを引くように心がけています。 まあそうは言っても、ひいたレールを走ってくれない生徒さんもいるので、そこは難しいところです。レールのひき方や、レールの走らせ方にも工夫が必要で、こればかりは永遠の課題かもしれません。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.02.25