今年の英語は手強い! [代表:宮谷] 今年から中学校の教科書が変更になりました。 すでに当教室の過去ブログでもお知らせの通り、単に教科書が変わったということだけでなく、カリキュラムも変わっています。 特に変更度合いが大きいのが英語ですが、すでに多くの生徒さんが苦戦しています。 町田市は光村図書のHere We Go、相模原市は東京書籍のNew Horizonを利用していますが、特に町田市のHere We Goが大変です。 大変な理由は、教科書冒頭の小学生単語の復習が約300語あるからです。 前提として、この単語は小学校の授業で学習済みで「覚えている」はずなのですが、90%以上の生徒は「学習した認識が無い」と言います。 一部の生徒は、「小学校の授業や教科書には、出てきたかもしれないが覚えていない。」と言いますね・・。つまり、英語が小学校5/6年生の教科にはなったが、十分な習得をせずに小学校を卒業しているということです。細かい理由が原因はありますが、長くなるのでここでは避けます。 つまり、ほとんどの生徒は当教室の授業や学校の授業で初めて「覚える」作業に取り組んでおり、300語もあると単語習得が苦手な生徒だと、この数をこなすだけで10回以上の授業回数が必要になってきます。 週に1.5回授業するとしても、1ヶ月半〜2ヶ月掛かりますよね。英単語や漢字を覚えるのが苦手な生徒さんは、極端なほどペースが遅いので、保護者さんもお子さんの習得能力がどれくらいあるのかをきちんと見極めておく必要があります。 もちろんそうなることを予想しておりましたので、新中学校1 年生の生徒さんには冬休みや春休みを活用して、できるだけ前倒しで取り組んでもらいました。比較的習得が早い生徒さんだと、この300語の壁は春休みの時点で超えており文法の学習に入っています。 生徒達に学校の様子を聞いてみると、学校の授業も色々不具合が出ているようです。とある学校では、あまりにもアルファベットが書けない(大文字・小文字)生徒が多く、4月20日頃までアルファベットの練習だけで終わってしまったクラスもあるそうです。 そうなると、その後の展開も容易に想像出来ます。その授業ペースでは教科書を終わらせることが出来ないので、学校の先生が選択するのは①学習範囲を省略する。②途中からハイペースで授業を進める。の2つでしょう。これは先生により異なるので一概に言えませんが、②を選択する先生が多いと想像します。 ペースが早くなると、当然のことながら成績の上位・下位の差が大きくなるということです。従来も2年生、3年生になってから英語を中学校1年生から復習する生徒さんが多くいましたが、復習しきれない生徒さんが大量に出てくるのでは無いかと想像します。 理想は小学校英語は、小学校のうちに定着させておくことですね。教科書の構成通り小学校単語600語は覚えきっておく、文法も一般動詞・be動詞・助動詞canなどは、その理屈を理解しておくことが重要でしょう。ちなみに、英会話を習っているから英語は大丈夫というわけではありません。英会話が出来ても、英単語や英文法は理解していない生徒さんがたくさんいます。 もちろん、何もやっていない生徒と比べると理解・吸収するスピードは早いですが、きちんと覚えているかというと別問題なので、通っていらっしゃる場合でも「事前チェック」をしておくことが重要ですね。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 2021.05.12